八王子駅前の西放射線通り商店街(ユーロード)で5月2日から、古本を題材にさまざまな催しを展開する「八王子古本まつり」が行われる。
2009年10月に初めて開かれ、今回で20回目を迎える同イベント。「古書げんせん館」(八王子市高尾町)を中心とする八王子古本まつり実行委員会が主催する。
今回のテーマは「カミサマ」。ユーロード沿いでは地元のまつおか書房(明神町4)をはじめ市内外から古書店約20店がブースを構え古書を販売するほか、フードバンク八王子など八王子で福祉活動などを行っている団体による「ゆるゆるライフテント」、地元企業による「まちよせ横丁」「八王子・多摩市コーナー」なども並ぶ。
JR八王子駅から伸びるペデストリアンデッキ「マルベリーブリッジ」のユーロード側への延伸工事に伴い、恒例となっている「商店街の古本露店」「絵本交換会」は行われない。イベントに携わる清水栄さんは「次回の八王子古本まつりでは再開の予定」と話す。
古民家ダイニング「となりわ」(横山町)では4日、古書げんせん館の坂田昌子さんが講師を務めるイベント「神々の多様性 ―鎮守の森から道祖神まで―」を行うほか、3日~5日は中町公園を舞台に地元アーティストやパフォーマーが腕を披露する観覧無料のライブイベント「本音フェス」も開催。4日はライブハウス「papaBeat(パパビート)」(三崎町2)プロデュースによる「パパビートデー」として展開する。5日には横山町公園周辺で「八王子朝市 in 古本まつり」も行われる。
「八王子古本まつりが始まって10年がたった。『ふるいのも、あたらしいのも、キラキラできる』を切り口に全国でも珍しい通りを使った大規模な古書まつりとして定着した。古書まつりは建物や寺社の境内、公園などで行われることが多く、古書まつりが商店街のイベントと行われるのは新しい試みだった。地元とのコラボレーションでチャリティー古書販売、手作り作品や歴史の発表、福祉作業所の手仕事、物販をはじめ、ライブやトークショーなど古書に限らないお祭りとして地元の方にも参加いただいたことで古書業界でも大変注目をされている」と清水さん。「回を重ねるごとににぎわいが増し、老若男女が集う街が元気になるお祭りにしていきたい」と意気込む。
開催時間は10時~19時。今月6日まで。