八王子のご当地ヒーロー「転成合神(がっしん)ゲンキダーJ」の活動開始10周年を記念したショーが6月1日、横山町公園(八王子市横山町)のステージで行われる。
2009(平成21)年11月から地域貢献活動の一環として活動を続けている「ゲンキダーJ」。高尾山に住む「10番目のからす天狗」で、人の「守りたい」という気持ちと合体する「転成合神」を遂げることで、人々の前に現れるという。2016年には八王子を、熱意を持ってPRしてもらおうと設けられた「八王子観光PR特使」を委嘱され、積極的に活動している。
今回は八王子駅近くの西放射線通り商店街(ユーロード)などで行われる、環境をテーマにしたイベント「八王子環境フェスティバル」に合わせてショーを行う。当日は群馬県太田市の「風天狗リューマイン」や兵庫県神戸市の「ブラスター・ジョー」などさまざまな地域のご当地ヒーローやキャラクターとコラボしたスペシャルショーを披露するという。
キャラクターを管理する「八王子GJ計画」のみなとさんは「群馬県のリューマインは風天狗。からす天狗のゲンキダーJと並んで、W天狗ヒーローとして活躍する」と話す。「兵庫県のブラスター・ジョーは、ライバルキャラ。拳を交えたり共闘したりしてきた」とした上で、「今回はどっちでしょう?」と話す。八王子のごみ問題をテーマに決戦を繰り広げることにしており、「自分たちに置き換えて、ぜひ親子で考えてみてほしい」とも。
コラボするキャラクターについて、「ゲンキダーJを始めるきっかけをつくってくれた人や、始めた当初のよちよち歩きの時代にバックアップしてくれた人、造形師としてメンテナンスとリニューアルを担当してくれた人など、お世話になった人たちが一堂に集結してくれる」とみなとさん。ショーの練習については、場所の確保などで地元の協力を得て進めており、「ヒーロー同士のつながりだけでなく、八王子という地域とのつながりも、この10年で着実に強いものになった。ローカルヒーロー、ご当地ヒーローの名に恥じないことだと思う」と話す。
当初は「八王子レンジャー」「緑マン」など正しく呼んでもらえなかった経験もあるというゲンキダーJ。「最近では『ゲンキダーJだ』と言われることが増えた。小さなお友だちがママのお手製のコスプレをして応援に駆け付けてくれたこともあった」。特に観光PR特使になったことは大きかったという。「それまでは『八王子市黙認のヒーロー』と言っていた。胸を張って『八王子のヒーローです』と言えるようになった」と笑う。今後も10周年にからめた企画を用意しており、「記念グッズを出しても面白いかも」とも。
「ゲンキダーJ」本人は八王子経済新聞の取材に「この10年、応援してくれてありがとう! これからも八王子のみんなに、夢や希望、そしてなにより元気を届けていくよ!」(原文ママ)と意気込む。
開催時間は16時10分~16時40分。