故障したパソコンなどの買い取り・処分を行っている「ごみパソ」(八王子市大和田町)が6月9日、日曜限定で店頭に米・マイクロソフト社のOS「Windows」の過去の製品をしのんだ墓石を展示するジョーク企画を行う。
Windows 3~Windows Vistaまで墓石を用意する
不要パソコンなどの処分サービスを行うウェブサイト「パソコンポイ」なども運営する「いっとく」が経営を手掛ける同店。同企画はマイクロソフトによる「Windows 7」の延長サポートが2020年1月14日に終了することを啓発しようと、映画の小道具などを製作している企業の協力を得て、発泡スチロール製の墓石を作り上げた。
墓石はすでにサポートが終了している「Windows 3.x」から「Windows Vista」までの物、「Windows 98」の物、「Windows XP」の物の3パターンを用意。それぞれ製品名に合わせて、「R.I.P.」「IN LOVING MEMORY」などの文言も入れた。墓石と共に置いている十字架には人感センサーを取り付け、手を添えることで起動音などが流れる仕組み。Windowsのロゴで長年にわたって使われていた色をモチーフとしたリースや、ユーザーがメッセージを書き込むことができる黒板も設置する。
2015(平成27)年には「Windows XP」のサポート終了1年を受けて、同製品との思い出を共有するサイトを運営し話題となった。「いっとく」の永野間祐一社長は延長サポートが終了することで、セキュリティー更新プログラムの提供などが受けられなくなることから、「不要パソコンの『おくりびと』の立場として、長年お世話になった『Windows 7』のサポート終了直前をなんらかの形で可視化できたら面白いと思った。過去のWindowsをリスペクトするスポットとして歴代の墓を作った」と話す。
黒板については、「昔を思い出して、Windowsとの思い出を描いてもらえたらうれしい」。まだサポートが続けられていることから「Windows 7」の墓は置かれていないが、「サポート終了後には1日限りのちょっとしたイベントの開催も予定している」と永野間さん。「あくまでお遊び。企画が盛り上がるかどうかと言われたら盛り上がらないとは思うが、分かる人には分かってもらえれば」と笑顔を見せる。
墓石は晴天時のみ設置する。同企画は「Windows 7」サポート終了から約1カ月後まで行う方針という。