新選組の副長を務めた土方歳三をデザインに取り入れたマンホールカードが8月7日から、日野市役所などで配布され、わずか1週間で在庫が僅少になる事態となった。
同カードは国土交通省を主体に民間企業なども参加する「下水道広報プラットホーム(GKP)」と各自治体が協働し、下水道事業をPRする目的で作られているもの。同日に配布された第10弾を含めて、454の自治体から539種類のカードが発行されている。
日野市では現在、同市生まれとされる土方歳三の没後150周年を記念して、さまざまなシティープロモーションを展開。5月には新選組をテーマとした恒例イベント「ひの新選組まつり」に合わせて、日野駅東側の電話ボックス付近に「土方歳三没後150年ロゴマーク」をベースにしたデザインマンホールを設置した。今回のカードではこのマンホールのふたの写真に加え、マンホールの位置情報やデザインの由来などが記載されている。日野市がマンホールカードを製作・配布するのは今回が初めて。
同マンホールについて、日野市下水道課の小俣太郎課長は「新選組まつりに合わせて作ったこともあり、写真に撮っていただき、SNSで発信された方もいたよう。反響はそれなりにあった」と話す。今回は2000枚のカードを製作。平日は市役所本庁舎の下水道課窓口、土曜・日曜・祝日は市立新選組のふるさと歴史館(日野市神明4)で配布しているが、初日だけで約400枚を配布するほどの人気となった。
「手探りの中でのスタートだったが、おかげさまで大好評。予想以上でびっくりしている。下水道は普段の生活の中で見えないものだが、少しでも興味を持ってもらうきっかけになれば」と小俣さん。近日中にカードの在庫がなくなる見込みであることから、すでに増刷の準備を進めており、今秋から改めて配布する方針だという。