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「九州らーめん 桜島」のみそラーメン再現 閉店から1年、「麺や樽座」が限定提供

期間限定で提供している「桜島リスペクト味噌らーめん」(写真提供=麺や樽座)

期間限定で提供している「桜島リスペクト味噌らーめん」(写真提供=麺や樽座)

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 八王子市内に2店舗を構えるラーメン店「麺や樽座(たるざ)」が2月8日、昨春に閉店したラーメン店「九州らーめん 桜島」のメニューを再現した「桜島リスペクト味噌(みそ)らーめん」の提供を始めた。

昨年3月に閉店した「九州らーめん 桜島」の「みそらーめん」

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 多摩大橋南交差点側の「小宮本店」(八王子市小宮町)と八王子駅南口前の「子安店」(子安町1)の2店舗を展開する同店。レギュラーメニューとして「えび味噌らーめん」(850円)や「鰹醤油らーめん」(750円)などを取りそろえる。今回、期間・数量限定メニューとして「桜島リスペクト味噌らーめん」の提供を始めた。

 「桜島」は1963(昭和38)年に開店し、京王線・京王八王子駅近くなどに店を構えていたラーメン店。ラーメンの上にモヤシをのせ、その上にのったオリジナルのみそを自分で溶いて食べる「みそらーめん」などのメニューで知られていた。昨年2月に突然、閉店の貼り紙が掲示されると、ネットでは惜しむ声が次々に上がり、同年3月の閉店当日には営業終了まで長蛇の列ができるなど大きな話題となった。

 今回は月ごとに変わる限定メニューとして、「桜島」リスペクトの商品を開発。特に「みそらーめん」が好きだったという誠翔の山口竜大社長は「高校生の時によく部活帰りに食べていた。みそを溶くのが衝撃的で、好きでよく通っていた」と振り返る。閉店の話を聞き、「何かできればとは思っていたが、閉店直後は店にとって良いことばかりあるわけではない。そろそろ1年がたつし、友人からも面白いのではないかと言われ、やってみようと思った」と話す。

 開発に当たっては、記憶を頼りに約1カ月かけたという。「当時から何が入っているのだろうなとは思っていて、特に珍しいのは豆腐とひき肉という印象はあった。ただ、どんなみそを使っているかも分からなかった。従業員の中に閉店当日に味わって食べた人がいたこともあり、その記憶ともつなぎ合わせながら作っていった」と山口さん。結果、日頃使っているみそだれや麺とは異なるものを使うことになったと明かす。

 客からの評判は上々。販売初日の8日には「オープン前から行列ができ、最初の10人はみんなこのメニューを頼んだ」と山口さん。「お客さまの中には思い出が深い方もいらっしゃるよう。こんなに反響が良いとは思わなかった。懐かしいみそラーメンの一つとして喜んでもらえれば」。今月後半まで提供する予定だが、「反響が良ければスタッフと相談して続けたい」と話す。

 小宮店の営業時間は11時30分~23時(日曜・祝日は21時まで)。価格は650円(大盛りは100円追加)。

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