京王高尾山口駅から徒歩10分の場所に3月16日、茶室併設のカフェ「CAFE CHOU CHOU(カフェ シュシュ)」(八王子市高尾町、TEL 042-673-3917)がオープンした。
国道20号・落合交差点側に店を構える同店。「和と洋」をコンセプトに据え、席数はカウンター席を含めて27席。側を流れる川を眺めることができるテラス席や茶道教室などにも使われる茶室「やまぶき庵」を設ける。
フードメニューはハンバーガーを中心に展開。特注のバンズを使い、パティーに使う肉はミリ単位でひき方からこだわっているという。卵サラダ・甘海老マヨ・唐揚げチキン・オリジナルの4つのミニサイズハンバーガーをセットにした「TaKaOバーガー」(1,350円)など商品展開にも工夫を凝らす。そのほか、パスタ、フィッシュアンドチップス、スイーツなどのサイドメニュー、ディナータイムは酒に合うつまみメニューも提供する。
カフェなどで経験を積み、茶道の免許も持つ中村莉菜さんら家族で店を切り盛りしている。「前から、家族でカフェを開けたらいいなという話をしていた」と中村さん。「小さいころから食べてきたハンバーガーを知ってもらいながら、いろいろな人に喜んでいただきたいという思いからメニューは決めた」と話す。国道沿いで川が横に流れていることなどが理由となり高尾に店を開くことにしたという。
京間で8畳の広さがある茶室については、店内から中が見えるようにしてあり、入室するためには一度、テラスに出て外の扉を通らなければならないようにするなどこだわっている。茶道文化が体験できるメニューのほか、許状申請に向け本格的に学びたい人向けに稽古も行う。ワークショップなどの会場にもできるようにと部屋の貸し出しにも対応している。
「できるだけ本格的なものにした。ハンバーガーをふらっと食べに来た人でも、なんだろうと気になってもらえるようにした。茶道にはなかなか触れないし、知らずに生きている人も多い。ずっと知ってほしいと思っていたので、ここから日本文化に触れるきっかけになれば」と中村さん。
オープン以降、地元客だけでなく、登山やサイクリングなどの途中で寄る人も多く好調だという。「子ども連れからお年寄りまで年齢層は幅広い」と中村さん。「国道ということもあるし、ここを通って高尾山に行く方が多いので人通りは多い」とも。今後は気軽に寄れるカフェを目指し、「店名の由来でもある『お気に入り』にしてほしい」とアピールする。
営業時間は10時~21時。水曜定休。