西東京バス(八王子市明神町3)が6月1日、路線バスについてダイヤ改正を行った。
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、休校になった学校周辺の路線で直通便などを減らしたり、5月11日からは休日ダイヤを基本とした特別ダイヤで運行したりとさまざま対応を行ってきた同社。今回は緊急事態宣言の解除を受け、朝夕時間帯の輸送力維持と過密防止を目的に運転本数の増便などを行った。
1日以降も特別ダイヤでの運行を継続するものの、学校の再開に伴い車内混雑の緩和や分散登校に対応するため、京王八王子駅~純心学園、小作駅西口~学びの城・菅生高校、秋川駅~学びの城・菅生高校の各系統では、これまでより幅広い時間帯で急行便を設定。通勤・通学客の回復を見込み、八王子市内では東海大学八王子病院、 秋川街道、中野団地、陣馬街道の各系統で朝夕ラッシュ帯の増便を図った。
夜間や深夜帯については、これまで22時以降の一部の便を運休するなどしてきたが、平日は23時台、土曜・休日は22時台まで運転時間を延長することにした。
運行に際し車内の消毒に加え、窓の開放や乗務員も含めた感染防止のために車内最前列の席を使用中止にするなど、さまざまな対策を取っているという。同社は「バス車内では、お客さま同士の不安解消のため、必ずマスクを着用してほしい」とした上で、「マスクを着用されないお客さま、発熱など体調が優れないお客さまの乗車は断る場合がある」と注意を促している。
高速バスなどについては、5月29日時点で夜行高速バスの新宿・八王子~京都・大阪・USJ線のうち、「カジュアルツインクル号」を11日、「ツインクル号」を12日から運行再開すると決定。渋谷・八王子~金沢・加賀温泉線も経路などを変更した上で、12日から運行を再開する。そのほかの路線や深夜急行バス、高尾・八王子~羽田空港線などの空港連絡バスでは、全便運休を続けるという。