東京工科大学(八王子市片倉町)が7月9日、新入生を対象に行ったコミュニケーションツール利用実態調査の結果を発表した。
2014(平成26)年度から行っている同調査。例年、4月上旬に行われる新入生ガイダンスに合わせ調査を行ってきたが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、6月中旬にオンラインで行った。
多くの学生がSNSを利用しており、この内、男女とも99.6%が「LINE」を活用。「普段、家族や友人との連絡に使っているもの」としても、98.3%が「LINEのメッセージ」を上げ、2014年時点では71.4%が利用していた「携帯電話/スマートフォンのキャリアメール」は過去最低となる19.9%にまで落ち込んだ。また、通話についても昨年、58.4%が利用していると答えていた「キャリアの通話機能」が33.5%に低下。代わりにLINE通話(90.8%)、LINEビデオ通話(24.3%)などが増え、Zoomも9.8%が利用していると答えた。
昨年、55.2%が利用していたインスタグラムは、66.6%まで利用率が上昇。2015(平成27)年の利用率が15.1%だったことから、この5年で4倍強の伸びとなった。男女別では、男性=56.6%、女性=83%で、女性の利用が多かった。インスタグラムのダイレクトメッセージ機能の利用も見られ、中でも女性の56.7%は「普段、家族や友人との連絡に使っているもの」に上げた。
そのほかのSNSの利用率は、ツイッター(83.1%)、SNOW(26.8%)、TikTok(22.9%)。このうち、SNOW(男性=14.5%、女性=47.4%)とTikTok(男性=18.8%、女性=30.1%)の2つについては、女性の方が利用している割合が高かった。2014年は21.3%が利用し、調査ごとに利用率を減らしているフェイスブックは9.5%と昨年(9.9%)より0.4%減った。
「現在利用している動画配信サービス」としては、ユーチューブ(98.8%)、AbemaTV(35.7%)、Amazonビデオ(31.3%)などが利用率を増やした一方、ニコニコ動画は昨年の39.9%から、30.9%と9ポイント減らした。Tver(男性=9.1%、女性=21.6%)、GYAO!(男性=7.2%、女性=16.6%)などのサービスは女性の方がより多く利用されていることも分かった。
そのほか、今年の調査では新入生の51.2%が入学前に新入生同士でSNSなどを使って連絡を取り合ったと回答。特に女性ではその割合が6割を超えたという。
スマートフォンの普及率はほぼ100%。「ガラケー」と呼ばれるフィーチャーフォンを所有している人は2014年の13.1%から0.2%まで減少した。
八王子キャンパスと蒲田キャンパスのそれぞれに展開する工学部、メディア学部、コンピュータサイエンス学部、応用生物学部、デザイン学部、医療保健学部の新入生1390人を対象にアンケートを行った。男女比は男性=60%、女性=38.1%。回収率は74%。