コワーキングスペース「fabbit(ファビット)八王子」(八王子市明神町3)が9月1日、「八王子ビジネスプランコンテスト2020」へのビジネスプランの募集を始めた。
八王子の不動産業者「エスエストラスト」(横山町)が手掛ける同所。アパマンショップホールディングスの子会社であるfabbit(千代田区)が展開するコワーキングスペース「fabbit」の八王子版として、2017(平成29)年に開業した。
通称「ビジ八グランプリ」として、昨年から始めた同グランプリ。対象は創業からおおむね5年以内の企業や個人事業主、創業予定の個人、学生。売り上げ計画、販路、市場性なども含め自ら考えた事業を提案してもらう。前回は64人から応募があり、病児保育施設と連携を取る「病児保育プラットフォーム『あずかるこちゃん』」を提案した、Connected Industries(中央区)がグランプリに選ばれた。
今年はオンラインで開催。書類選考で6人のファイナリストを選び、11月21日にそれぞれ1人6分のオンラインプレゼンテーションに挑む。グランプリには賞金として30万円を進呈。各賞も用意する。
エスエストラストの杉本浩司社長によると、「八王子はビジネスコンテストがないのでやらないか」と、同所の工作室をプロデュースしたリブト(明神町4)の後藤広明社長からの提案を受け、イベントを立ち上げたという。「創業支援施設として、八王子から世界へ羽ばたく企業を創出するためのお手伝いができるのではないかと思った。後藤社長にも協力いただいて、fabbit八王子で開催することにした」と話す。
前回を振り返り、「八王子の名だたる企業の社長に審査員になっていただき好評だった。グランプリを取った『あずかるこちゃん』は、実用化に向け八王子市への提案の機会も設けることができた」と杉本さん。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響を受け、オンライン開催を決定。杉本さんは「コロナ禍でも、実行委員会の中では、ビジネスチャンスを広げ創出するために、毎年開催した方がいいという声が多かった」と話す。「僕らの八王子から世界へ羽ばたく一つのチャンスとして、あなたのビジネスプランをぜひ披露してほしい」と呼び掛ける。
応募締め切りは10月30日。