八王子市は2月24日、実施しているシェアサイクルの実証実験の対象エリアを3月から拡大すると発表した。
複数箇所に設置したサイクルポートで、利用者がいつでも自転車を借り、返却できる同サービス。市では昨年1月、回遊性向上による地域・観光の活性化や公共交通の補完、環境負荷低減などを目的に、シェアサイクルの導入に向けて、運営主体となるOpen Street(港区)と「八王子シェアサイクル等実証事業協定書」を締結し、同4月から実証実験を行っている。
現在は八王子駅北口旭町ミニバイク駐車場(八王子市旭町)をはじめとした八王子駅周辺、西八王子駅周辺、片倉駅、八王子市役所、いちょうホール(本町)、コニカミノルタサイエンスドーム(大横町)、富士森公園などにサイクルポートを展開している。
3月からは利便性の向上を目的として、高尾、八王子みなみ野周辺まで対象エリアを拡大する。高尾駅や高尾山口駅、エスフォルタアリーナ八王子(狭間町)、八王子城跡ガイダンス施設(元八王子町3)、片倉城跡公園(片倉町)、宇津貫公園(七国)などサイクルポートは16カ所増えて、37カ所になる。シェアサイクルに使われている26インチの電動アシスト付き自転車については、約180台と現在より60台ほど増やすという。
利用の際には、スマートフォン向けアプリを使って、自転車を借用・返却する。クレジットカードのほか、携帯電話料金に加算されるキャリア決済などにも対応。利用料金は、15分=70円、12時間=1,000円。実験期間は2022年3月31日まで。