山崎製パンが実施している「ヤマザキ春のパンまつり」をモチーフにしたセール「AKASAKA 春のタンまつり」を3月1日、精肉店「肉と氷のあかさか」(八王子市横山町、TEL. 042-643-0298)が始めた。
八王子駅近くの駅前銀座通りに店を構え、肉と氷を販売している同店。今年、創業95周年を迎えるという。「春のタンまつり」は焼き肉店が繁忙期前のため、牛タンをはじめとした商材が余ることを逆手に取って、2019(平成31)年から毎年3月に実施しているセール企画で、今年で3回目となる。
今回は過去最長となる1カ月間にわたってセールを実施。対象商品の牛タンスライスを、100グラム420円で販売する。店内では商品に「ヤマザキ春のパンまつり」のロゴを模したPOPを付ける。同店の赤坂和昭さんは「もともとポスターを作る仕事をしていたので、それを生かしてロゴなどを作っている」と話す。
食パン専門店「純生食パン工房 HARE/PAN(ハレパン) 八王子店」(横山町)とコラボした企画も展開。「あかさか」で対象商品を500円購入するごとにシールを配布し、そのシールを6枚集めた人を対象に、「ハレパン」で食パン1本を進呈する。
今年の「春のタンまつり」について、「コロナで従業員があまり忙しくなかったこともあり、1カ月間行うことにした。1カ月も行うし、氷の店を始めてから95周年ということもあって、余計に面白い形にしたいなと思った。ハレパンさんに企画を持っていったところ、一緒にやっていただけることになった。ハレパンさんにも貢献できたら」と赤坂さん。食パンを進呈することにしたのは、「ヤマザキ春のパンまつり」の景品が「白い皿なので、白い何かにしたかったから。どうせならパンの方が面白いなと思った」と明かす。
セールを始めたばかりだが、赤坂さん個人のインスタグラムなどで告知する形で広めており、「反響はまあまあある。1回の買い物で3,000円を超える人が多く、既に何人かハレパンさんに行かれていると聞く」と赤坂さん。
「厚切りも薄切りも豊富に用意したので、1カ月間やっても売り切れることはないと思う。家で焼き肉をやるような人を取り込みたいし、緊急事態宣言が明けて、外でバーベキューができるようになった時に、『あかさかで肉を買おう』と思ってもらえるような足掛かりになれば。各種イベントを通じて、八王子の中心市街地活性化に微力ながら貢献できたら」と意気込む。
セールは今月31日まで。