京王電鉄が4月9日、京王線・高尾山口駅前に新たなホテル「タカオネ」(八王子市高尾町)を7月17日に開業すると発表した。
高尾山口駅から徒歩1分の場所にある1990(平成2)年完工の旧ホテルをリノベーションし、オープンする同施設。高尾山エリアの遊び方・過ごし方・泊まり方を提案する体験型ホテルと位置付け、宿泊施設やイベントの運営事業を手掛けるR.project(千葉県安房郡鋸南町)が主体となって運営する。
京王電鉄は昨年10月に同施設の計画を発表。11月には、高尾山の名の由来ともなっているという「高尾根」から着想を得た上で、日帰り登山の場として親しまれてきた高尾山で泊まる拠点として、その名称を「タカオネ」に決定。高尾山の新たな楽しみ方を提案するウェブサイト「タカオ の カタヲ」も開設した。
「タカオネ」は地上5階建て、延床面積は約2200平方メートル。客室は28室。同社は 「高尾山エリアの価値向上へとつながるホテル、飲食、アクティビティーの拠点となる施設」と位置付けており、「タカオネで過ごす時間そのものが、 アクティビティーのような一つの体験として楽しめること」が目的と話す。中庭ではまきを使った火起こしやたき火ディナーなどのほか、「裏山サンライズツアー」「高尾ローカルツアー」などさまざまなアクティビティーも用意。「家族やグループはもちろん、 ホテルを訪れるさまざまな人との交流を楽しめるような場を目指している」とも。
ホテル利用に加え、学生やサークルなどの合宿や研修、ワーケーション利用も見込む。「都心からアクセス抜群でありながら、 大自然を満喫できる新しい合宿として活用できる」とも。1階に設けられる「街のテラス」は一般にも開放。エントランスエリアのウエルカムカウンターでは、高尾山エリア全体での過ごし方の提案なども行っていくという。
個人客の宿泊予約は4月15日、同ホテルのホームページで受け付けを始める予定。