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八王子のライブハウスがオリジナルグッズ コインケースとキータグ、周年記念で

コインケースを持つ奥さん(写真左)と、キータグを持つ板東さん

コインケースを持つ奥さん(写真左)と、キータグを持つ板東さん

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 ライブハウス「MatchVox(マッチボックス)」「八王子RIPS(リップス)」(八王子市三崎町2)のそれぞれの名が入ったコインケースなど新たなグッズが発売されて1カ月がたった。

グッズにもデザインされているヨーロービルの外観

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 八王子駅近くの音楽関係のテナントが多く入る「八王子ヨーロービル」に展開する両ライブハウス。4月に「MatchVox」が開業17周年、5月に「八王子RIPS」が23周年を迎えた。

 新たなグッズはそれぞれの周年を記念して、5月1日に発売した。コインケース(600円)とキータグ(700円)の2商品で、コインケースはバンドマンに向け「ピックを入れたりエレベーターの扉を止めたりするのにも使える」とうたう。両店の名称と共にヨーロービルの外観をデザインした。

 八王子RIPSブッキングマネジャーの板東直人さんのアイデアから商品化を企画した。イベントも含めて「昨年の周年は何もできなかった」と板東さん。「4月、5月とアニバーサリーが続くので、何か作れないかと思った。Tシャツだと毎日使うことはできない。毎日使えて身に着けられ、簡単に手に取りやすいものということで考えた。コロナ禍だからこそ、なかなか来られないという方に常に身に着けていただくことで、『この場所にいるんだ』という気持ちになってもらえたら」と話す。

 当初は店頭販売のみだったが、客の声を受けて、5月下旬に店のネットショップでも取り扱いを始めた。両店の店長を務める奥泰正さんは「来られないけどライブハウスには貢献したいという方もいらっしゃるだろうから、そういう方にも届いたらいい」と期待を込める。緊急事態宣言下ということもあり、酒類が提供できないことから、「ドリンク代と同じ値段に設定をしているので、1杯飲む分として代わりに買っていってくれれば」とも。

 八王子RIPSでは、定員250人のところを64人に減らして営業するなど、それぞれコロナ禍の中で営業を続けている。高校生のバンドに経験を積んでもらおうと新たなライブ企画を立ち上げ、月1回のペースで開催しているほか、2014(平成26)年から年に1枚のペースでリリースしているオムニバス盤「八王子NOW」の準備も進めているという。

 奥さんは「厳しい状況の中でも、ルールを守って、やれることはやろうと楽しくやっている。今年も攻めたことはできないかもしれない。ただ、コロナ禍で若い世代のバンドが何もできなくて元気がないところをフックアップしたいという思いはある。大変といえば確かに大変だが、いつだって大変。しっかり対策をして楽しくやっているので、遊びに来られるような状態だったら来てほしい」と話す。

 グッズはそれぞれ100個製作。両店のドリンクカウンターのほか、ネットショップでも販売している。

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