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「高尾山さる園」、サルの出産ラッシュ迎える 名前はツイッターの投票で決定

5月10日に生まれた「ソラマメ」(写真提供=高尾登山電鉄)

5月10日に生まれた「ソラマメ」(写真提供=高尾登山電鉄)

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 高尾山内にある「高尾山さる園・野草園」(八王子市高尾町)で5月以降、サルが出産ラッシュを迎えている。

5月16日には「アンズ」が誕生

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 同園は4月25日~5月31日の間、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休業していた。期間中の5月10日に今年初となるサルの赤ちゃんが誕生。5歳の「ロウソク」から生まれた雄の赤ちゃんで初産だったという。同園では母親の名前から1字を取った「ソラ」「ソウル」「ソラマメ」「ソナタ」の4つを名前の候補として選定。同月23日から1週間にわたって、ツイッター上で一般から投票を募り、約5割の票を集めた「ソラマメ」と命名した。

 「ソラマメ」誕生から6日後の、5月16日には雌の赤ちゃんが生まれた。「ソラマメ」と同様にツイッター上での一般投票を行い、名前は「アンズ」に決まった。6月2日には今年3頭目の赤ちゃんも誕生した。同園入り口にはそれぞれの赤ちゃんの誕生を写真付きで知らせるボードが設置された。

 今回、名前の投票にツイッターの投票機能を使ったことについて、飼育を担当する堅木杏美さんは「春から夏にかけてが出産の時期だが、今年はコロナ禍で5月は休園していた。お客さまに来ていただけない分、ちょっとでも身近に思っていただけるようにツイッターで名前の投票を始めた。自分が投票した名前の子に会いにいこうと思ってもらえるようにとも思った」と話す。営業再開後は「『投票したよ』とか、『投票したけど、ソラマメちゃんはどこにいるの?』と言っていただける」とも。

 生まれて1カ月がたった「ソラマメ」について、「まだ上手には乗れないが、小さなブランコにくっついて遊んだり、まだ食べられないが、お母さんのまねをしながら硬いご飯を口に入れたりと元気」と堅木さん。名前については「小さなお子さんにも覚えてもらいやすい、面白いと思ってもらえると思う。名前を伝えると『かわいい』とリアクションを頂ける」と話し、「見た目も空豆っぽい」と笑う。

 「アンズ」については「成長が早い。ソラマメの方はお母さんが第1子ということもあって、慎重に子育てをしているが、アンズはお母さんにとって3頭目の赤ちゃん。生後10日ごろから始める歩く練習を4日目に始めさせるなど、お母さんも子育てのベテランになっている」と堅木さん。3頭目の赤ちゃんについては、6月7日に性別が雄であることが判明したという。「今後、ツイッターで名前を決めていけたら」とも。

 「さる園も83頭に増え、全員特徴があるので、係員も魅力を伝えるために一生懸命アピールしている。赤ちゃんが生まれたこともいろいろなところでアピールしていきたい。屋外であり消毒も頻繁に行うなど感染対策を行っているので、来ていただければ」と呼び掛ける。

 同園は山内のケーブルカーや、エコーリフトを手掛ける高尾登山電鉄(高尾町)が運営する。高尾山ケーブルカー・高尾山駅から徒歩3分の場所にあり、飼育する約80頭のニホンザルを見ることができる「さる園」と、約300種の亜高山帯植物や高山植物などがある「野草園」が併設されている。「さる園」では現在、「日光さる軍団」による公演「コロナバスターズ」も開催。公演は土曜~火曜に行い、12月12日まで。

 営業時間は9時30分~16時30分。入園料は、大人(中学生以上)=430円、小児=210円。

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