身体拡張ロボット「スケルトニクス」の開発・製造・販売などを手掛ける「イーダブリューデザイン」スケルトニクス事業部(八王子市下恩方町)が6月19日から、工場見学会とロボットの搭乗体験イベントを行う。
動力を使わずに人間の動作を拡大して表現することができる身長2.8メートルのロボット「スケルトニクス」を開発・製造する同社。「スケルトニクス」は2008(平成20)年の「高専ロボコン」で優勝した沖縄工業高等専門学校のチームメンバーが集まり開発した。現在、八王子市内を含め国内外のさまざまなイベントに出展しているほか、テレビ番組などにも度々取り上げられている。
今回は、ロボットの製造工程や開発中の機体を見ることができる工場見学、パイロットによるデモンストレーション、実際にロボットに搭乗できるイベントを展開する。7月25日までの会期で不定期開催する。各体験の所要時間は約1時間。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、イベントが開催されなくなったことが今回の企画のきっかけという。スケルトニクス事業責任者の宮本大輔さんは「2020年以来、いくつかのイベントへの出演が決まったが、緊急事態宣言の発出・延長などにより全て中止となった。事業収入もほぼゼロとなり事業の継続も難しい状況となった」と明かす。
「スケルトニクスを体験していただきたい、ビジネスを継続したいという思いから、限られた予算でコロナ禍でも安全に実施できるイベントを検討した。今まで一般公開してこなかった工場の見学と搭乗体験イベントを開催し、お客さまから直接料金をいただくビジネスを始めることにした」とも。
現在は2025年に大阪で開催される万国博覧会の場で、50体のスケルトニクスを行進させることを目標に掲げている。「まずは一人でも多くの方に、スケルトニクスを体験いただき、ファンになっていただきたい」と宮本さん。
今回のイベントについて、「見て、乗って、体験していただけて、開発者ともコミュニケーションを取れる大変レアな機会。コロナ禍で、イベントも制限されている中、休日にお子さんとどう過ごすか、思い出をどう作るか、体験学習をどうするかについて、お困りのご家族も多数いらっしゃると思う。製造工程が見学でき、ロボットに乗るという、ここでしかできないレアな体験を提供できると自負しているので、ぜひ利用していただきたい」と来場を呼び掛ける。
開催当日は、11時~12時、13時~14時、15時~16時の最大3回実施予定。日程は先着順で1回10人まで。メールや電話で参加予約を受け付ける。参加費は、16歳以上=1,500円、3歳~15歳=1,000円、3歳以下無料。