「八王子オクトーレ古本まつり」が7月21日、八王子駅前のショッピングセンター「八王子オクトーレ」(八王子市旭町)で始まる。
八王子駅前の西放射線通り商店街(ユーロード)で春と秋に行われている「八王子古本まつり」の実行委員会が主催。3階フリースペースと、5階エレベーター前の空きテナントを活用して古書の販売を行う。3月には同所で「ミニミニ 絵本八王子古本まつり」が開かれたが、地元商店会が主体だったため、今回の催しには「第1回」の冠が付いている。
げんせん館(高尾町)、プリシアター・ポストシアター(武蔵野市)など6つの古書店が参加。3階では単行本や文庫といった書籍、雑誌に加え、レコード、CDなどを販売するほか、5階は「絵本大特集コーナー」と題して絵本に注力する。2カ所合わせて3万冊以上を取りそろえるという。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、通常の「古本まつり」は1年半にわたって開催できていない。イベントのチラシには「1年半3回にわたり、お休みを余儀なくされています。おかげで、私たちの倉庫には一期一会を待つ古本たちが山積み……。あまりに残念なので、ミニサイズで開催することにしました」(原文ママ)と企画趣旨が記されている。
げんせん館の坂田昌子さんは「もともとユーロードでの開催に加えて、野外開催が不可能な夏と冬に八王子オクトーレで屋内イベントとして開催したいという思いがあった」と説明する。「コロナの影響により、ユーロードでの開催が3度にわたり中止となった。『本の街八王子』を目指していた当方としては、小規模でもよいので古本を楽しんでいただく機会をつくりたいと思い、八王子オクトーレに声を掛けたところ、快く了承いただけた」と坂田さん。ショッピングセンターを使ってのイベントということもあり、開催に当たっては「壁の備え付けの棚も使用できるので、見やすさや手に取りやすさを重視したい」と話す。
開催時間は10時~20時(最終日は19時まで)。今月27日まで。