屋内遊戯施設「クロスポ 八王子店」(八王子市万町)が10月にオープンする。運営するヒューマックスエンタテイメント(新宿区)が8月24日に発表した。
クライミングウオールや跳躍器具、釣り堀、ボールプールなどを備える「クロスポ 千葉浜野店」(千葉市中央区)をはじめ、レジャー施設や多目的ホールなどを手掛ける同社。今回は国道16号沿い、万町交差点前の商業ビル「万町モール」の2フロアに出店する。「クロスポ」としては、千葉市に続く2号店で、都内初出店となる。同所は2019年6月までアミューズメント施設「ラウンドワン 八王子店」があった場所になる。
店内には高さ9メートルのクライミングタワーやボウリング、跳躍器具、卓球、カラオケなど10を超えるアトラクションを備える予定で、同社は今回の施設を「スポーツエンタメパーク」とうたう。「2015年に千葉市でオープンし、24時間営業の時間課金制スポーツエンタメパークというユニークな営業形態が受け入れられ、たくさんのご家族連れ、学生に利用していただいてきた。満を持しての新店舗出店となる」とも。
開業に向け、日本工学院八王子専門学校(片倉町)とコラボし、幅8メートル、高さ4メートルのボルダリングウオールをキャンバスにして、学生の絵を飾るプロジェクトを立ち上げた。既にコンペを行った上で、集まった161作品の中から、同校グラフィックデザイン科2年の野澤実夏さんの作品を描くことに決めたという。
同社は「大きなキャンバスにデザインを志す学生たちに絵を描いていただくことで作品と市民の接点をつくり、未来ある若き芸術家を応援したい。ソーシャルディスタンスでも心の距離は密な社会であってほしいと思い、絵のテーマは『人の絆』とした。クロスポ八王子店のお客さまにも、すてきなアート作品に触れていただくことで豊かな気持ちになっていただけると信じている」と説明する。
プロジェクトと連動して、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で、塗装などにかかる資金支援を呼び掛けるクラウドファンディングも始めた。リターン品は同施設の利用チケットで、3,000円、5,000円の2種類のコースを用意する。目標額は50万円。目標を達成するかどうかにかかわらず集まった金額が起案者に支払われるオールイン方式を採る。支援の締め切りは9月19日23時59分59秒。