高尾山ケーブルカーの公式ツイッターに10月4日、標高が599メートルの高尾山頂で駅員が1メートル分ジャンプして600メートルにする様子がツイートされ話題となった。
今回、「高尾山の標高は599メートル。この前『あと1メートル足りない、キリが悪い』と話しているお客さまがいらっしゃいました。足りないなら残りの1メートル、自分で跳べばいいじゃない!これでピッタリ600メートル」という本文に合わせて、高尾山頂で駅員がジャンプしている姿の写真が投稿された。投稿から1週間たった今月11日時点で1万1000件のリツイート、3万2000件の「いいね」を集めている。
写真を撮った高尾登山電鉄(八王子市高尾町)の職員は「8月ごろにプライベートで高尾山を登った際、山頂で小学生低学年くらいの子が『1メートル足りない』と話しているのを耳にした」と振り返る。これまで高尾山の標高について、「599メートルという数字にそれはそういうものだとしか思っていなかった。『1メートル足りない』と考える子どもならではの着眼点がとても面白いなと感じた」と話す。
撮影については、「日中はケーブルカーの乗務を行っているので、なかなか制服を着て山頂に登ることはできず、勤務前の早朝の空き時間を利用して時間との勝負の中、撮影した」と話す。スマートフォンのセルフタイマー機能を使って撮影したが、「ジャンプのタイミングが合わなかったり、制帽が飛んでしまったりしたため何度も撮り直した」。投稿が話題になったことについて、「多くの方に高尾山の魅力をご覧いただき、大変うれしく思っている」とも。
「高尾山はこれから秋の紅葉シーズンに突入する。燃えるようなモミジは高尾山の代名詞ともいえ大変美しいもの。高尾山は東京都とは思えない豊かな自然があふれ、毎日ここで仕事をしている私からしても本当にすてきなところ」と担当者。「このところ高尾山でも山の事故が増加傾向にある。登山をされる際は安全には十分注意し、高尾山を楽しんでほしい」とした上で、ケーブルカーの車内などではマスクを着用するなど「引き続き感染症対策へのご協力もお願いしたい」という。