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フラチナリズム・モリさん、ツイッターで小説連載 タカラダニとの会話まとめる

「タカラダニのタカラくん」のワンシーン

「タカラダニのタカラくん」のワンシーン

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 八王子を拠点に音楽活動を行っているバンド「フラチナリズム」でボーカルを務めるモリナオフミさんが、ツイッターで連載している動画作品「タカラダニのタカラくん」が6月9日、30回目を迎えた。

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 毎年5月ごろから夏にかけて日本各地で見られる体長1ミリほどの赤い虫「タカラダニ」。モリさんは長期に及ぶ自宅待機の中で、このタカラダニと「しゃべれるようになった」として、5月中旬から「連続タカラダニ小説」と題して、自身のツイッターアカウントで動画の投稿を始めた。

 当初は実写だったが、現在は全編アニメーション化。5月22日からは新たなツイッターアカウント「タカラダニのタカラくん」も立ち上げ、1日1本のペースで作品を投稿している。30回目となる今回は「コンサートを盛り上げるコツ」と題して、コンサートに出演するという「タカラくん」が、モリさんからコールアンドレスポンスの方法をレクチャーされながらも、ボケとツッコミの応酬が続く内容となっている。

 ベランダにいた虫を調べたところ、タカラダニと気づいたモリさん。駆除を考えたが、「新型コロナウイルスの影響を受けている人類と、見た目が不快だからという理由で駆除されるタカラダニが重なった」と思いとどまったという。「タカラダニが少しでもかわいく見えたらどうなるんだろうと思い、好奇心で連載を始めた」と話す。

 作品は毎回、約2000回視聴されるなど好評。「タカラダニを駆除できなくなったという報告をよく受ける」とモリさんは笑う。「『毎日タカラダニ小説が楽しみ』『うちのタカラダニはしゃべってくれない』と徐々にタカラダニに対する印象が変わっている」とも。

 作品のテーマは共存。「食物連鎖の頂点に立っている人間だから、人間に危害を加える動物は全て駆除する。これは仕方のない自然の摂理だと思うが、その中でも危害を加えない動物に関しては共に生きていくべき」とモリさん。

 「見た目で害虫指定されているタカラダニは世の中から似たように扱われている人の暗喩でもある」とした上で、「バンドマンは一時期、『世の中にいらないもの』としての扱いを受けることがあった。それでも何か一つ芸があれば、変わらない信念があれば、共存していけるのではないかと思っている。それがタカラ君にとっても、僕にとっても歌。ブラックかつコミカルにそれらを描くのがコンセプト」と意気込む。

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