八王子スカイホテル（八王子市八日町、TEL 042-623-1100）がリニューアルオープンに合わせて、カフェや地元特産品などを扱うショップなどを開設し1カ月がたった。

地元作家が手がける作品を販売

　八王子駅北口から徒歩約8分、甲州街道（国道20号）八日町交差点近くにある同ホテル。総部屋数は150。一時休館した上で昨秋から改装工事を進めていた。今回、八王子の地域活性化を目指して、1階のロビーだった場所に観光案内所や物販コーナーを新たに展開。宿泊者向けだった食堂もカフェスペースへと転換した。リニューアルオープン日は3月1日。

　八王子在住のイラストレーター・Yamamoto Harucaさんや陶器作家の上島かな子さんらが手がける作品のほか、八王子生まれの「東京こけし」などの工芸品、八王子産のはちみつ「ハチ王子の八蜜」、「八王子夢工房晴れ晴れ」が手がけるジャムといった加工品など八王子の特産品を販売している。

　出展する作家にオリジナルのこけしを作ってもらう企画を進めているほか、ホテルのオリジナルキャラクター「SKYCO（スカイこ）」をデザインしたトートバッグやこけしなどのグッズも展開する。上島さんらが手がけた器の紹介も兼ねた観葉植物の販売コーナーも設ける。

　エスプレッソマシンなどを用意したカフェスペースには、カウンター席として6席を用意。ショップで扱っている特産品なども展示している。ホテル前では平日を中心に日替わりで八王子の飲食店などがキッチンカーを出店している。

　4カ月かけて進めた今回のリニューアル。同ホテル企画・業務推進プランナーの長谷川雄二さんは「前々から道の駅のようなものをやりたいという話があった。八王子を盛り上げる取り組みがしたくて、八王子で活動をしている方を中心にさまざまな商品を並べている」と話す。「キッチンカーはホテルに人が集まってくれればという思いで始めた」とも。

　客室も今回の改装に合わせて内装に手を入れた。八王子の「桑都手ぬぐい」を壁掛けにし、部屋ごとに異なるもので飾るなど地元色豊かな形にした。「八王子を部屋でも感じていただければ。宿泊していただいた方に八王子を少しでも知ってもらうきっかけとなる施設になればいい」と長谷川さん。

　リニューアルオープン以降、ショップなどは女性客を中心に利用されているという。「見るだけでも楽しい場所にしたい。散歩コースの1つになってくれれば。若い方にも来ていただきたい」と長谷川さん。今後は「加工品の取り扱いも増やしたいし、アクセサリーなどハンドメードのものも取り扱いたい。出展したい人は問い合わせてもらえれば」と話す。

　営業時間は、販売コーナー＝8時～20時、カフェスペース＝10時～17時。