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「八王子オクトーレ」に子ども食堂 フードバンク八王子が期間限定出店

「フードバンク八王子」の國本さん(右)と川久保さん

「フードバンク八王子」の國本さん(右)と川久保さん

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 「オクトーレこども食堂」が現在、八王子駅前のショッピングセンター「八王子オクトーレ」(八王子市旭町)に期間限定出店している。

空きテナントを活用する「オクトーレこども食堂」

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 フードバンク八王子(中町)が運営する「オクトーレこども食堂」。同施設9階飲食フロアの空きテナントでは最長12月までの期間、子ども食堂を行いたい人に場所を提供する「チャレンジこども食堂」、子ども食堂の立ち上げ方や運営方法などを教える「こども食堂講座」、市内の飲食店の料理人が1日店長となって子ども食堂を開催する「コラボこども食堂」などの企画を展開する。

 6月5日はオープニングイベントを行う。同施設1階イベントスペースでは音楽イベント「100万人のクラシックライブ」、子ども食堂の場となる9階のスペースは、バッジづくりや射的、ストロー遊びなど遊び場として展開する。当日は、食事の提供は行わない。開催時間は11時~12時30分(「100万人のクラシックライブ」は11時10分~12時)。参加無料。

 テナントの区画を囲う壁のイラストは、デザイナーで「にぎわい空間作家」をうたうYORIKOさんが中心となり、障がい者福祉施設の利用者が描いた絵を商業デザインに落とし込む活動を行っている「想造楽工(そうぞうがっこう)」が担当。会場づくりには東京造形大学の学生も協力している。

 「八王子に子ども食堂を1軒でも多く増やす」ことを目標に掲げる。フードバンク八王子代表理事の國本康浩さんは「われわれは子ども食堂を支援する立場。子ども食堂をやりたい人にこの場所を開放する。今、子ども食堂の活動をしている人を、さらに後押しをするような仕組みも作れたらいい」と意気込む。

 「駅前の一等地の商業ビルで子ども食堂を行うのは革命的。日本全国で見てもこのような例はないのでは。子ども食堂を聞いたこともないような人だったり、聞いたことはあっても関心がなかったりする人にダイレクトにアプローチし体験の場を作りたい。子ども食堂は貧困であろうがなかろうが関係なく、多世代の人が集まる地域の居場所として使われているし、そうあるべき。居場所として子ども食堂があることを理解してほしい」と國本さん。

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