タカクラメガネ(八王子市八幡町、TEL. 042-622-7658)が5月14日、創業60周年を迎えた。
国道20号(甲州街道)八幡町交差点近くに店を構える同店。現在は「SS級認定眼鏡士」などの資格を持つ2代目店主の高倉一郎さんが店を営んでいる。2019(平成31)年2月には八王子商工会議所が主催し、八王子市民が「一押し」の店を推薦し決める「八王子お店大賞」の受賞店にも選ばれた。
1962(昭和37)年に開業し、メガネ専門店として営業してきたが、正確な開店日は分からないという。「父から何月に開店したのか聞いていなかった」と高倉さん。今回、創業60周年を迎えたことを店のウェブサイトに書き込んだ。「10年前もこのくらいの時期に50周年とアピールしていたので、このタイミングでいいかと思い投稿した。今年で還暦」と話す。現在は60周年をテーマに店舗を飾り付けるなどして祝っている。
「開業したのは高度成長期で、八幡町は八王子の中心地だった。本当ににぎやかなところで父も成長できたと思う」と高倉さん。高倉さんが入店したのは1995(平成7)年で、1996(平成8)年には店舗を改装し今の形になったという。「60年のうちの半分くらいここにいる。父は好きにやっていいとは言わなかったが、何も文句は言わなかった」と振り返る。
現在の来店客はシニア層が中心。ねじが外れた、メガネが曲がったなど壊れてから訪れる人が多いため、「メガネの健康診断」に来てほしいと呼びかける。「自動車は何もなくても点検に出す。何もなくても来てほしい」と高倉さん。「ここ20年でメガネ屋の商売は変わった。パソコンやスマホの登場で目の使い方も変わった。今は30代から『スマホ老眼』と言われるようにストレスを受ける世代も変わってきている。困っている人のために細かなところまで面倒を見るメガネ屋でありたいし、ちょっとでも目で困っている人に『こんな楽な方法があるんだよ』と伝えたい」と意気込む。
営業時間は9時30分~19時30分。水曜・毎週第3火曜定休。