いろいろな遊び道具を積んだ自動車「プレーカー」が6月25日、横山町公園(八王子市横山町)に登場する。
「プレーカー」は、おもちゃなどを積み広場や空き地などに出向いて、子どもたちに遊び場を提供する自動車のこと。子どもたちが自由に遊べる場を八王子に設けようと活動している「八王子冒険遊び場の会」が企画・製作した。
完成した車の披露を兼ねて、イベントを行う。車にはベーゴマやボール転がし、積み木などのおもちゃに加え、子どもたちが自由な発想で遊べるように木材などの素材も積む方針。同会代表理事の数馬田実香さんは「年配の方と子どもたちが一緒に遊ぶような多世代の交流も図れたら」と話す。
昨年11月に東京フットボールセンター八王子富士森競技場(台町)で行われたイベント「はちりんピック」では、「プレーカー」に描く絵を子どもたちに描いてもらうなど製作に向けた準備を進めていた。今回、自動車販売店「HondaCars八王子東 大和田店」(大和田町3)が車を提供。ゴールデンウイークを使って、地元住民らが車体に色を塗ったほか、デザイナーで「にぎわい空間作家」をうたうYORIKOさん協力の下、集めた子どもたちのイラストも車体に描き完成させた。
「ほかのところでプレーカーを所有し、遊びの出前をしているところがあり、いつか私たちの団体でも持ちたいと思っていた。何年越しかで実現した」と数馬田さん。住民参加で車を作り上げたことについて、「前々から子どもを巻き込んで一緒にやりたいと思っていた」と話す。
同団体では本立寺(上野町)が持つ土地を活用し、昨年3月に常設プレーパーク「天神町ぼうけんひろば」(天神町)を開設するなど、さまざまな事業を進めている。今後は「プレーカー」の運用も1つの事業に据える方針。数馬田さんは「依頼があったら八王子中に車を走らせていきたい」と意気込む。
開催時間は10時~15時。雨天中止。