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八王子市の中心市街地に常設プレーパーク 3月28日に開園へ

「天神町あそび場づくりプロジェクト」として半年がかりで整備した

「天神町あそび場づくりプロジェクト」として半年がかりで整備した

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 八王子市の中心市街地で常設のプレーパークを作っていた「天神町あそび場づくりプロジェクト」が3月28日、完成したプレーパークを開園し、オープニングセレモニーを行う。

取り付けた井戸から水を出す子どもたち

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 子どもたちが自由に遊べる場を八王子に設けようと、昨年発足した「八王子冒険遊び場の会」が本立寺(八王子市上野町)とコラボし、市民参加型で造り上げた今回のプレーパーク。同寺が天神町に持つ土地を活用して、昨年8月から整備を進めていた。作業には子どもたちも多く参加。材料となる木の間伐や遊び場となる場所の石拾いを行った上で、井戸、あずまや、遊具、水場などを一から作った。

 当日は10時~15時まで開園。13時から行うセレモニーでは、プレーパークの名称も発表される。名称は子どもたちから意見を聞き、投票で決めたという。セレモニー以外の時間は自由に遊ぶことができる。利用に際しての申し込みは不要。入場無料。

 同会プレーリーダーの中山涼さんは「遊び場を作るところから始めたことで、間伐や井戸掘りなど普段の生活ではできない体験ができ、子どもだけでなく保護者の方からも楽しい、面白いといった声が聞けた。一から作ることで、『自分たちの遊び場』という愛着が生まれたようにも思う」と話す。

 月1回のペースで有志に集まってもらい整備を進めていったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止を図るため、大人はマスクを着用し、受付で名前や連絡先を記入してもらうなど工夫したという。「空き地には石やレンガなどがたくさん埋まっており、それを取り除くのがとても大変だった」と中山さん。滑り台といった大型遊具などを作る際には地域の人なども手伝ってくれたという。「コロナ禍で大人も子どもも自由に出掛けたり遊んだりすることができず、ストレスがたまっている。感染症対策を行った上で親子が過ごせる場所を開くことは大切」とも。

 開園を迎え、「何もなかった空き地が皆さんの力で少しずつわくわくあふれる遊び場に変わっていき、私の中のわくわくもさらに増幅している。快く場所をしてくれた本立寺の及川住職をはじめ、一緒に作り上げてくれた皆さんに感謝の思いでいっぱい」と中山さん。「地域の皆さんに参加いただいた『天神町あそび場づくりプロジェクト』は一区切りとなるが、遊び場としてはこれからが本格スタート。オープンしてからももっと楽しい場所になるように進化していくので、遊びに来てほしい」と呼び掛ける。

 4月からは毎週水曜の10時~17時に開園する予定で、「月に1日程度、土日での開園も予定している」と中山さん。「運営体制を整えながら、徐々に日を増やしていけたら」とも。

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