カフェスタンドやレンタルスペースなどを併設した施設「TAKAO MOUNTAIN HOUSE」(八王子市高尾町)が10月1日に開業する。
京王線・高尾山口駅から徒歩3分の場所にオープンする同施設。民家をリフォームし、床面積は、1階=約31坪、2階=約20坪。1階は企業などが1カ月単位で借り上げ、ブランドプロモーションやセールスなどの場として使うレンタルスペースとして提供する。2階は1階を借りた企業などがサテライトオフィスなどの場として利用できる「ユーティリティースペース」と位置付ける。
9月20日には、ハイキングやトレイルランニングなどの用品を扱う「SALOMON(サロモン)」などを国内で展開するアメアスポーツジャパン(新宿区)が、コンセプトショップ「SALOMON TOKYO TAKAO CONCEPT」を同施設内にオープンすると発表した。サロモン製品の販売に加え、今後は2階のスペースを活用して、イベントの開催なども進めていくという。営業時間は8時~17時(夏季・冬季で変更予定)。
オリジナルブレンドのコーヒーやクラフトビール、サンドイッチなどをテイクアウト販売するスペースや檜原村で林業を営む「東京チェンソーズ」から仕入れたという木を活用したウッドデッキのテラスを用意する。施設の運営を手がけるandSCAPES(高尾町)の担当者は「リユースボトルで、コーヒーやクラフトビールなどをテイクアウトの形で提供し、『おいしい』を山でも麓でも楽しめる文化をつくりたい」と説明する。
高尾山の新たな発信拠点の場として、登山を目的としないユーザーの取り込みを狙う。「東京都内にあり、年間260万人という世界一の登山数と称される高尾山の麓に、登山者はもちろん山を登らない方、さらにはさまざまな企業にも魅力的な、麓の新しい体験価値を提供できる場所にしたい」と担当者。「高尾山が持つさまざまな魅力に、新しい体験価値をプラスできる場所を目指していく。足を運んでもらえたら」とも。