「TOKYO FARM VILLAGE」(八王子市小比企町)が10月8日、グランドオープンする。
京王線・山田駅から徒歩5分、八王子市東斎場東交差点前に開業する同施設。牧場を営む磯沼ミルクファーム(八王子市小比企町)の放牧場として利用してきた1000坪の土地を活用した。
「不変的な豊かさを未来に継承するコミュニティー」を掲げ、出店者は「村民」と位置付ける。オープン時は、同社が運営するショップ「ISONUMA MILKSTAND」、バーゼル洋菓子店(高倉町)のカフェ「FARM BASEL」、小比企町に農園を持つ中西ファームで作られた野菜の販売コーナーを展開する。
「ISONUMA MILKSTAND」では、オリジナル商品「かあさん牛のおくりもの」シリーズのジャージーヨーグルトなどに加え、牧場の牛乳を使ったプリンやソフトクリームなどを販売。磯沼ミルクファームのロゴが入った保冷バッグ(Sサイズ=780円、Mサイズ=980円)や巾着袋(300円)、「TOKYO FARM VILLAGE」のロゴ入りマルシェバッグ(550円)なども用意する。
「FARM BASEL」では、オリジナルのハンバーガー「東京ファームビレッジバーガー」(2,300円)やビーフストロガノフ(2,800円)、「小比企の恵みのサラダ ~中西ファームのおすそわけ~」(1,400円)などのフードメニューに加え、タルトやパイ、ティラミスなどのケーキ、バーゼル洋菓子店が手がけるカフェ「TAKAO COFFEE(高尾コーヒー)」(高尾町)のアイスコーヒーやジュース、アルコール類などドリンクメニューも取りそろえる。
「地元農家のおすそわけ」をコンセプトに据えており、磯沼ミルクファームで作られた堆肥を使って、中西ファームで野菜を育て、訳あり商品となって販売ができなかった野菜でも「FARM BASEL」で料理し提供するなど相互に連携する。
建物は納屋をイメージした。テラス席の前には牧草による広場を設け、広場側から施設を見ると周囲の住宅や道路などが気にならないように工夫した。公募した200人以上のボランティアと共に作った土壁や古材を使った家具、コンクリート打ちっ放しのオリジナル暖炉など、外装、内装それぞれにこだわった。
同施設の「村長」で磯沼ミルクファームの磯沼正徳さんは「仲間とコンセプトを作り、この場所を生かせる形の建物ができた。実際に完成してみると迫力がある。みんな牧場につながっているので楽しい。地域の農業の活性化もあるし、都市農業の一つの形として皆さんに使ってもらえたら」と話す。
営業時間は10時~18時(「FARM BASEL」は土曜・日曜・祝日のみ9時から)。