株式会社ディーアンドエムホールディングス（神奈川県川崎市：以下、D&M）の発行済み株式の最終入札にケンウッド（八王子市石川町）が参加する見通しであることが一部報道で明らかにされた。D&Mならびにケンウッドはこの報道に対し「決まった事実はない」とプレスリリースで回答している。

　D&Mは音響機器メーカーである日本マランツ（神奈川県川崎市川崎区日進町）とデノン（中央区新川1丁目）の持株会社。DENON、marantz、mcIntoshなど数多くのブランドを抱え持つ。同社に関しては今年1月、筆頭株主である米系投資ファンド・RHJインターナショナルが保有する発行済み株式の売却を発表。先月、その第1次入札が実施された。現在、米音響機器メーカーのハーマン・インターナショナル・インダストリーズなどが買収先として名乗りを挙げている。最終入札をふまえて、5月中旬にも売却先が決定する予定だ。

　今回の報道を受け、D&Mの株価は前日と比べて24%も上昇、413円で取引を終了している。