「中央線鉄道クエスト ~運転士・車掌・駅員体験~」が6月17日・18日、豊田運輸区(日野市豊田)で行われる。
JR東日本八王子支社(八王子市旭町)が企画した。小学校で学ぶ生活科、国語科・外国語、社会科の学習指導要領に関連付け、豊田駅や豊田運輸区の運転士、車掌がオリジナルの教材を作成し、これに基づいて「授業」を行う。
生活科については、「鉄道を支えている人々/時間管理の秘密を探る」をテーマに据え、駅や車掌、運転士がどのように時間を管理しているかを解説。時間を守らないとどうなるかを考える。国語科・外国語に関しては、「言葉の大切さを知り、コミュニケーション能力を養おう」がテーマ。車掌の仕事を基に発案した「復唱ゲーム」「放送文案作成ゲーム」を体験してもらうことで、聞き取り方や伝え方のコツを学ぶ。
社会科のテーマは「各方面に走る列車と関連付けて、JR東日本エリアの地域の文化や特産品を知ろう」。東北地方を中心に特産物や祭りを学ぶほか、中央線沿線の観光地や建物なども紹介する。このほか、中央線・東京~高尾間の実際の走行映像を使った「運転士シミュレーター」や、ドアの開閉、マイク放送など車掌が行う操作も体験する。
学校で学んだ内容が鉄道の仕事にどのように活用できるか知ってもらおうと、JR東日本が今春から展開している体験学習プログラム「ことむすび」の一環で行う。八王子支社の広報担当者は「鉄道の魅力を通じて、子どもたちに学ぶ楽しさと働くことの素晴らしさをお届けする」と話す。
開催時間は、10時~12時、11時~13時、14時~16時、15時~17時の各日4回。小学生の子ども1人と18歳以上の保護者1人の2人1組を対象に、各日・各時間4組8人までの参加を事前募集する。申し込み受け付けは6月1日12時から、JR東日本が運営する通販サイト「JRE MALL」で行う。参加費は1組1万3,000円。