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小説「いつも駅からだった」高尾山口編 声優・赤羽根健治さんの朗読も

小説の冊子を配布している高尾山口駅

小説の冊子を配布している高尾山口駅

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 京王電鉄と「休日ハック」(台東区)が共同で運営する、小説を使った体験型コンテンツ「いつも駅からだった」の「高尾山口編」の冊子が5月16日から、京王線・高尾山口駅などで配布されている。

配布している冊子

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 昨年7月に京王電鉄が行った起業家などとの事業協同プログラム「KEIO OPEN INNOVATION PROGRAM(京王オープンイノベーションプログラム)」の一環で行う同事業。京王線沿線を舞台にした短編小説のシリーズと街歩きを組み合わせたプロジェクトで、3月に行った「下北沢編」に続く第2弾となる。

 今回は小説家の岩井圭也さんが書き下ろしたオリジナルストーリーを冊子にした。「親子の絆」がテーマで、高尾山を目指して新宿から座席指定列車「Mt.TAKAO号」に乗った中学教師とその高校生の息子の物語を展開する。

 実在する店などが登場するなど地域性を生かした物語であることから、プロジェクトの企画・制作を手がける休日ハックの担当者は「小説の主人公を追体験できる内容や、現地に行かないとわからない推理要素が盛り込まれており、小説を読みながら街歩き体験が楽しめる」と説明する。冊子を手に入れた人は声優の赤羽根健治さんによる朗読を楽しむことができる。

 岩井さんは「豊かな自然やグルメだけでなく、どんな登山客でも受け入れてくれる懐の深さが高尾山の魅力」と話す。休日ハックの担当者は「途中息子から投げかけられる謎もあるので、ぜひ父親目線で推理しながら導く体験を楽しんでほしい。小説で登場するとあるイベントは実際に高尾山で開催されている。小説と現実世界のリンクを体験してほしい」と呼びかける。

 冊子は同駅のほか高尾599ミュージアム(高尾町)、同駅前にあるホテル「タカオネ」(高尾町)、啓文堂書店の高尾店・高幡店など5店で配布している。A6版、36ページ。限定1万部。同プロジェクトの公式サイトでは小説の一部を電子書籍として公開している。

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