見る・遊ぶ 暮らす・働く 学ぶ・知る

日野自動車が「モビリティーショー」出展 バッテリー式電気自動車など展示

日野自動車ブースの様子

日野自動車ブースの様子

  • 9

  • List
  •  

 日野自動車(日野市日野台3)が10月28日から、東京ビッグサイト(江東区)で一般公開が始まる「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパンモビリティーショー)2023」にブース出展する。

小型バッテリー式電気自動車「日野デュトロ Z EV」を展示

[広告]

 2019年まで、2年に一度開催していた「東京モーターショー」に代わるイベントとして、自動車以外の次世代モビリティーにも焦点を当て初開催する同イベント。2019年の192社を上回る、475社・団体が出展する。主催は日本自動車工業会。

 日野自動車は同館東展示棟1ホールに約900平方メートルのブースを展開する。「人、そして物の移動を支え、豊かで住みよい世界と未来に貢献する」をテーマに据え、物流における「2024年問題」など社会課題の解決に向けた製品や技術などを実車や動画、パネルで紹介する。ブース中央には「模擬ラジオスタジオ」も設置する。

 会場では、小型バッテリー式電気自動車(BEV)「日野デュトロ Z EV」や、トヨタ自動車と共同開発した燃料電池式大型トラック「日野プロフィア Z FCV プロトタイプ」を展示する。「日野デュトロ Z EV」は、東京都などが主催し、東屋外駐車場で行う「ZEV四輪試乗会」でも公開する。

 今月25日に行ったプレスブリーフィングでは、同社の小木曽聡社長が登壇し、製造から廃棄まで全てのプロセスで二酸化炭素排出量を削減するカーボンニュートラルの取り組みや、トヨタ・いすゞ・日野・スズキ・ダイハツによる商用車向け事業会社「Commercial Japan Partnership Technologies Corporation(CJPT)」の取り組み、ユーザー向けサービスなどを紹介。同社発のスタートアップ企業である「NEXT Logistics Japan」(新宿区)が取り組む物流ソリューションについても紹介した。

 昨春発覚したエンジン不正問題、三菱ふそうトラック・バス(神奈川県川崎市)との経営統合などさまざまな課題を抱える中での出展となった同社。これらの話題への具体的な言及はなく、新型車などの展示もないが、「展示について社内でいろいろ議論した。研究・開発にトライはしているが、ジャパンモビリティーショーの『人と物の移動』というテーマに忠実に向き合い、それに向き合ったものに集中することにした」と小木曽社長。

 「昨年3月以降、あってはならないエンジン認証で不正をしてしまった日野の問題は、会社の組織・風土、人材育成に課題があった。不正を起こさないシステムづくりなどの対策もあるが、基本は人を育てて良い組織にしていくこと。これをやっていくと、自ら考えられる状態になっていく。日野の技術の強みはこれまでの歴史の中であるので、その強みと足元の課題を組み合わせるとより良い組織になり、活性化して新しいことができるのではないか。お客さまと社会にしっかり向き合って、人を育てていくと、道筋ができることを今回のブースでは取り上げた」とも。

 今月17日には、2024年1月にサウジアラビアを舞台に開催される「ダカール・ラリー2024」への参戦を発表した同社。「東京モーターショー」時代は、同大会の参戦車両なども展示していたが、今回は取り上げていない。小木曽社長は「ダカール・ラリーは日野のオリジナリティーとして、とても強い思いがある。来年に向けた計画やメッセージもある」と別の機会に紹介するとした。

 開催時間は9時~19時(一般入場は10時から、日曜は18時まで)。一般公開は11月5日まで。

八王子経済新聞VOTE

「八経」こと八王子経済新聞に期待する記事は?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース