オリンパス(新宿区)が10月26日、2024年4月に本社機能を新宿から八王子に移転すると発表した。
2021年1月にカメラの製造・販売など映像事業を「OMデジタルソリューションズ」(八王子市高倉町)に移した同社。現在は内視鏡や治療機器など医療事業を中心に据える。
1963(昭和38)年に八王子事業場(現在の技術開発センター石川、石川町)、1988(昭和63)年に技術開発センター宇津木(久保山町)、2013(平成25)年には、ソニーと医療事業を行う合弁会社「ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ」(子安町4)を市内に設立するなど八王子とは深い関係にある同社。今回、「技術開発センター石川」に本社機能を移転することで、マーケティングや開発など全てを一拠点に集約させる。八王子での業務開始は2024年4月1日。
本社機能の集約に向け、同所のリノベーションを進めているという。同社広報担当者は「技術検討や、対面でのコミュニケーションなど出社する目的に応じた、最適なオフィス設備・レイアウトの再編を目指している。本社機能とマーケティング・開発含む全ての事業機能が一拠点に集約されることで、より密接なコミュニケーションの実現を目指す」と説明する。
出社とリモートワークを組み合わせた働き方を推進するため就業規則の改定なども行う。「自律的な働き方を推進し、多様な背景を持つ従業員が、会社生活と個人生活の調和を図れるよう柔軟な働き方の選択肢を増やしていく」と同担当者。