「花街日本酒呑み歩き」が11月25日、八王子駅近くの中町・南町エリアの飲食店で行われる。
昨年11月に開業した、飲食店や物販店など複合機能を備えた施設「桑都テラス」(八王子市中町)の1周年を記念して企画した同イベント。今回は27店が参加する。
来場者は、同施設や参加店でオリジナルデザインのおちょこを500円で購入する。参加各店は日本酒とつまみのセットを1,000円で販売する。おちょこを片手に開催時間中に店を巡り、それぞれの店が提供するセットを楽しむ。セットを注文した人には各店でイベントのチラシにスタンプを押印。スタンプを3つ集めた人は、桑都テラスで行われる抽選会に参加できる。
同施設に出店している居酒屋「炭火焼き らくざ」や飲食店「八王子すみれ庵」などに加え、12月に開業60周年を迎える居酒屋「広小路」や、長野県上諏訪にある酒蔵「舞姫」のアンテナショップ「蔵人舞姫」、今年、日本酒を製造する「東京八王子酒造」の醸造所を店内に設けた料亭「すゞ香」など中町エリアの店が参加。居酒屋「利喜笑店」、ラーメン店「百馬」、カフェ「琥珀双葉堂」など南町エリアの店も名を連ねる。
6月に「東京八王子酒造」が開業したことが今回のイベントのきっかけになったという。「桑都テラス」を運営し、イベントの事務局も置くHCL(南町)の担当者は「1周年記念イベントの一環として、このエリアに最もよく似合う酒、花街で飲むのが特においしい日本酒の魅力に着目したイベントを開催する」と説明する。
「中町・花街エリアの日本酒を扱う店に声をかけた。お客さまがスタンプラリー形式で参加店を回遊することにより、このエリアの新たなファンづくりや、敷居が高いと思われている店に気軽に入れる機会を提供する。店や花街エリアへの人流を増やし、街全体を活気付けたい」とも。
「桑都テラス」は、「八王子市中心市街地活性化基本計画」の「伝統文化伝承・未来創造プロジェクト」の一環で造られ、2022年11月26日に開業した。八王子駅から徒歩約6分、西放射線通り商店街(ユーロード)沿いの中町公園近くに位置する。八王子市まちづくり公社(旭町)が整備し、HCLが運営する。
開催時間は12時~17時。参加の事前申し込みは同施設の公式ウェブサイトで受け付けている。オリジナルおちょこは先着500人分を用意する。11月26日には同施設で伝承芸能「八王子車人形」の上演や八王子の芸妓(げいぎ)衆による演舞の披露などが行われる「桑都テラス1周年記念イベント」も行う予定。