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八王子に世界各国のこま回しプレーヤー集結 世界一決める大会開催へ

イベントで先行販売する「オオルリ」を手に持つ長谷川さん

イベントで先行販売する「オオルリ」を手に持つ長谷川さん

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 こま回しのプレーヤーによる世界大会「2023 World Spintop Contest(ワールド・スピントップ・コンテスト)」が12月23日・24日、東京たま未来メッセ(東京都立多摩産業交流センター、八王子市明神町3)で行われる。

会場の東京たま未来メッセ

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 「International Top Spinners Association」(国際こま回し協会、ITSA)が主催する同大会。2000(平成12年)に初めて行われ今回で24回目を迎える。2019年に米国で行われて以来、コロナ禍の間はオンライン形式で行われたため対面での開催は4年ぶり。

 大会には世界各国のこま回しのプレーヤーが参加する。3分間の音楽に合わせて、フリースタイル形式で演技を競い合って世界一を決める。12月初旬の段階で国内外から30人以上が大会にエントリーしているという。

 会場では、こまの遊び方などを教えるワークショップや大蔵木工所(元横山町3)による木製こまの製造工程の実演なども行う。国内外のさまざまなこまの展示・販売も予定しており、今回の大会に合わせて、そろはむとプラスチック製品の製造などを手がけるセイホー(東浅川町)、金属製品の製造を行っている信濃精機製作所(下恩方町)が手を組み、1年以上かけて作った「メードイン八王子」のこま「オオルリ」の先行販売も行う。

 23日には日本のこまを使って、規定の技に挑戦する「ツバメカップ」も開催する。ヨーヨーやこま、けん玉など遊ぶために技術を必要とするおもちゃを指す「スキルトイ」を扱い、「ヨーヨーショップスピンギア高円寺店」(杉並区)などを運営する、そろはむ(八王子市並木町)が主催する。

 「ヨーヨーマスターTAKA」の名でヨーヨーのパフォーマーとして活動しながら、2016(平成28)年・2018(平成30)年・2019年の同大会で3位入賞を果たし、ITSAの会長も務める、そろはむの長谷川貴彦社長は今回の大会について、「これまではヨーヨーの世界大会と同時に行われてきたが、日本でこまが盛り上がり、世界大会も日本人の参加が大多数を占めるようになったことから、今回初めてこまだけの世界大会を行うことになった。外から見え、アクセスしやすい場所にあるので、東京たま未来メッセで行うことにした」と話す。

 大会に参加するプレーヤーは「上は82歳から、下は8歳くらい。70歳以上も差がある」と長谷川さん。採点は技術だけでなく、音楽に合っているか、ショーマンシップをステージ上で意識できているかなどパフォーマンスでも評価する。「観客がいることを無視する人よりも、ちゃんと意識してパフォーマンスできる人を評価したい。コロナ禍でこまを始めた人の中には、人前で歓声を浴びるのが初めての人もたくさんいる。そういう人たちにとってよい経験になるのでは」と長谷川さん。

 「コロナ禍でもオンラインで大会を行ったので、ある程度、プレーヤー同士、お互いの手の内は分かっていると思う。ただ、今回は動画と違ってやり直しが効かないし、公の場所でどれだけ本番に強いのかもポイント。有観客なので、お客さんとコミュニケーションが生まれるような演技をする人も出てくると思う。海外のスピントップと日本のこまがどう魅せ合うのかも見どころ」とも。

 「ツバメカップ」は、床でこまを回す段階の初心者から、こま回しの技ができる上級者まで幅広い層が参加できる大会と位置付けており、将来的には世界大会へと進む人が出てくることも見込む。「ちょっとこまに触れたことがあるような子どもたちでも参加してみようと思ってもらえるようなものにしたい」と長谷川さん。

 「こまが好きな人たちが活躍できる場を世界大会という形で用意できた。これを機会にこまを面白い、楽しいと思って、始めてもらえる場にもしたい。このイベントをきっかけに仲間が増えたらいい。こま回しができなくても、子どもを連れてふらりと行ったら、何かしらの刺激が得られる2日間になる」と意気込む。

 開催時間は10時~17時。入場無料。

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