
八王子市が6月20日、八王子駅北口でドライ型ミスト発生器の運用を始めた。
夏の暑さ対策の一環として、ドライミストを発生する設備を設置する。ドライミストは気温が25度以上、湿度が75%以下、風速が毎秒3メートル以下の全ての条件を満たした際に空間上に噴霧される。
昨年は八王子駅北口駅前のペデストリアンデッキ「マルベリーブリッジ」正面中央の吸気塔にある「八」の形をしたモニュメント「絹の舞」前に設置していたが、今年は同デッキ上の西放射線通り商店街(ユーロード)入り口前エスカレーター付近に設置した。
八王子市は2023年3月に「八王子市地球温暖化対策地域推進計画」を改定した。この中の「地球温暖化の影響に対する適応策の推進」では、夏の節電と熱中症予防対策、地域活性化を推進するため、市の施設や民間商業施設を利用してもらう「まちなか避暑地」、遮熱効果のある外付け日よけの普及促進などのプロジェクトに取り組むとうたう。
今回は同プロジェクトに合わせて、周辺の民間施設に対して、ミストシャワーなど遮熱対策設備の設置を促そうと、東京都の補助金を利用して期間限定で展開することにした。
八王子市では、7月1日からインターネットを使ったアンケート調査を行っている。検証期間中の気象データと得られたアンケートの結果を踏まえて、設備を設置した効果の検証と来年度以降の設置位置の検討を行っていくという。
装置の稼働時間は7時~19時。10月22日まで。