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京王電鉄の新型車両「2000系」、2026年1月に運行開始 絵本刊行も

「2000系」の外観

「2000系」の外観

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 京王電鉄が9月30日、新型車両「2000系」の2026年1月31日営業運転開始の発表に合わせて、車両外観などの写真を公開した。

5号車に設けられる「ひだまりスペース

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 「2000系」は昨年5月に導入を発表したもの。総合車両製作所(横浜市金沢区)が製造し、営業運転開始時点では、10両1編成を運行する。その後、2027年3月までに4編成40両を導入する予定。

 新型車両には各車両に車いすスペースを備えるほか、5号車には同社初となる大型フリースペース「ひだまりスペース」を導入した。同スペースの愛称は5月上旬から6月上旬にかけて行った一般投票を受け、3点あった候補のうち最多得票したものに決めた。車両のデザインは前面・側面共、「円」をモチーフにした。

 「ひだまりスペース」は、ベビーカーや車いすの人も利用しやすいエリアと位置付ける。「子どもが夢中になれるように」と大型窓も用意した。5号車に設けたのは、乗降時、駅に設置されているエレベーターに近いためという。

 京王電鉄の広報担当者は、今回の新型車両について、「『日本一安全でサービスの良い持続可能な交通』の実現に向けて、2000系車両では、『もっと、安全に、そして安心して、これからもずっと、乗っていただける車両を。全ての世代に、やさしく、そして、ワクワクしてもらえる車両を」』をコンセプトに掲げている」と話す。「ひだまりスペース」については、「子育て世代やシニア世代など、年齢や性別、目的を問わず、あらゆるお客さまが安全・改定に鉄道をご利用いただけるよう設置する」と話す。

 営業運転開始に合わせ、「2000系」車両をモチーフにした絵本「がんばれ!にこちゃん」の販売を2026年1月31日から始める。2009(平成21)年に刊行した「はしれ!けい太くん」から始まったオリジナル絵本シリーズの新作として、京王線の仲間に加わった「2000系」の「にこちゃん」を主人公にした。京王れーるランド(日野市程久保3)のほか、「啓文堂書店」「紀伊國屋書店 府中店」、「くまざわ書店」聖蹟桜ヶ丘店・調布店で販売する予定。予定価格は880円。

 京王電鉄公式ユーチューブチャンネルでは現在、車両の製作工程を紹介する動画を公開している。9月30日現在、第7弾動画の「塗装・ラッピング」編までを公開しており、営業運転開始までに続編を順次公開するという。

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