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京王電鉄が新型車両「2000系」導入へ 大型空間設置、前面デザインも話題に

新型車両「2000系」のイメージ

新型車両「2000系」のイメージ

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 京王電鉄が5月10日、2026年初めに新型車両「2000系」の営業運転を始めると発表した。

「2000系」の車内イメージ

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 同社は現在、京王線で、1984(昭和59)年に導入した「7000系」、1992(平成4)年に導入した「8000系」、2001(平成13)年に導入した「9000系」、有料座席指定列車「京王ライナー」の車両として2017(平成29)年に導入した「5000系」、井の頭線ではレインボーカラーの「1000系」の車両を運用している。

 今回導入する「2000系」は、総合車両製作所(横浜市金沢区)が製造する。2026年初めに営業運転を始め、2027年3月までに10両4編成、40両を導入する。開発コンセプトは「もっと、安全に、そして安心して、これからもずっと、のっていただける車両を。全ての世代に、やさしく、そして、ワクワクしてもらえる車両を」。

 外観は車両前面・側面共、「円」がモチーフ。デザインについて、同社広報担当者は「人の感性を分析できるAIサービスを使い、利用されている幅広い世代のお客さまや社員の声から得られたニーズを分析し、最もコンセプトにマッチするデザインを採用した」と説明する。

 このほか、車いすスペースを各車両に備える。5両目は座席を廃止し、年齢や性別などを問わず利用できる空間として「大型フリースペース(仮称)」を設ける。同スペースの導入は同社初。「座席を廃止することでベビーカーや車いすの方にとって利用しやすいエリアとし、加えて、お子さまが夢中になれるような大型窓を設置する」と同担当者。5両目に設けるのは、乗降時、駅に設置されているエレベーターに近いためという。

 安全面への配慮として、リアルタイム伝送機能を持つ車内防犯カメラを各車両に4台設置するほか、車両併結による非貫通車両の解消を図る。トラブル発生時、乗務員に通報する車内非常通話装置の双方向対話化も進める。車重の軽量化などを行うため採用した新型VVVFインバーター制御装置は「7000系」と比べて約20%の省エネ性能向上を見込む。

 新型車両発表に、X(旧ツイッター)では「どんな車両なのか楽しみ」「なんとかわいらしいデザイン」などに加えて、「何度見ても顔がサカバンバスピスにしか見えない」など前面デザインが古代魚の「サカバンバスピス」に似ているなどの声が上がっている。

 同社公式ユーチューブチャンネルでは、6月1日に新型車両に関する動画を公開する予定。

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