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八王子・八幡上町で「八幡神楽」 祭ばやしと「オペラ」「ダンス」がコラボ

タケウチさん(前列中央)ら祭りにかかわる皆さん

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 「八王子おもひで街道『八幡神楽(はちまんかぐら)』山車(だし)大改修110周年記念祭」が11月22日・23日、コムパーク八幡町第2(八王子市八幡町8)で行われる。主催は八幡上町商店街くらま会(八王子市八幡町)。

大正時代に行った山車の改修から110周年を記念して開催

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 八幡町の内、甲州街道(国道20号)沿いの本郷横丁東交差点~本郷横丁交差点間にある店が所属する同会。「八王子最古」と伝わる「八幡上町」の山車が、1915(大正4)年11月に大規模改修を終えてから今年で110年となることから、イベントを企画した。

 22日は、地元の祭ばやし連「八幡上町囃子(はやし)連」や「壱奏連(いちそうれん)」が出演。オペラ歌手の駒田敦嗣さん、「SAOベリーダンススタジオ」、八王子の芸妓衆、八王子を拠点に活動するバンド「フラチナリズム」のベーシスト・タケウチカズヒロさんが祭りばやしとコラボしパフォーマンスを披露する。DJのタカスカケイタさんも出演する。

 23日は、ジャズピアニスト・モロオカエミさんによるピアノ演奏、「八幡上町囃子連」などが参加する「祭ばやしリレー」を開催する。地元町会の山車を守るため活動している「山車保存プロジェクトU」と、「八幡上町商店街くらま会」会長で肌着専門店「イツミヤ」(八幡町)店主の中野智行さんは「祭りの必要性」をテーマにトークイベントを行う。14時30分からは山車の曳(ひ)き回しを参加自由で行う。

 「祭りが身内だけの自己満足に陥っていることに危機感を持っていた」という同会。2019年には祭りにおける舞踊のアップデートをコンセプトに、地元出身の舞踊家・Natsumi Suzukiさんが考案した同会公認の奉納舞「打ダンス」などを披露するイベント「神々の八幡神楽」を開催した。「八幡神楽」開催は2019年以来で、2度目となる今回は、「祭り嫌い、祭りに興味がない人々に、いかに祭り、祭ばやしの魅力を伝えるか」をテーマに掲げる。

 駒田さんは「オペラの歌とおはやしがコラボするのは前代未聞。やっている人はいないんじゃないか。世界初の取り組みになると思う。おはやしと合わせるまではどうなるか全然想像がつかなかったが、やってみたらよかった。オペラは西洋のものだが、和のものといっしょに行うのはとても大事なことでは」と話す。

 イベントに携わる写真店「桃屋美術」(八幡町)の春日晃さんは「山車の保存や修復には資金が必要だが、山車は夏の『八王子まつり』3日間しか出していなかった。山車をもっと外に出すことで、地域の方に山車の魅力を感じてもらい未来の保存活動につなげられたら。これまで祭りや祭りばやしに関心がなかった人に少しでも立ち止まってもらいたい。山車を囲んだコミュニティーを作るきっかけにもなれば」と話す。

 開催時間は、22日=15時~20時、23日=10時30分~14時30分。入場無料。

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