JR東日本八王子支社(八王子市旭町)は2月9日、今年4月から「山梨・中央線キャンペーン」を実施すると発表した。
JRは自治体、観光団体などが協同となって行う大型キャンペーン「デスティネーションキャンペーン」を毎年行っており、2008年には「山梨デスティネーションキャンペーン」が行われた。以降、毎年4月から6月の間、同社は山梨に関するキャンペーンを展開。臨時列車の運行など各種イベントや観光商品の販売などを行っている。
今年のタイトルは「中央線で巡る 花と名水、美し色の山梨。そして信州へ」。「魅力ある山梨・中央線への旅を提案する」と同社。祭りや自然、名水、健康増進、ご当地グルメなどをテーマにした旅行商品を販売するほか、キャンペーン期間中に「デゴイチ」の愛称で親しまれている蒸気機関車「D51」が2年ぶりに中央本線を走ることを受け、同日から同列車のヘッドマークデザイン募集も始めた。
キャンペーンのキックオフイベントとして、4月1日には甲府駅から臨時団体列車「NO.DO.KA」(のどか)を運行。客室すべてがカーペット敷きになっており、通常の座席の代わりにテーブルと座いすが設置されていることから「カーペット電車」と呼ばれるもので、山梨県内からは初めての出発となる。「ワイドな車窓から中央線沿線の景観をお楽しみいただきたい」。同社ではこれに合わせ、旅行商品「お弁当付き『美し色の山梨・信州』で行く松本」を販売。列車は中央本線・松本駅までの間を往復する。乗客には「NO.DO.KA乗車記念弁当」を用意するほか、記念乗車証も配布する。価格は大人1人5,000円。
このほか、春の山梨を代表する祭り「信玄公祭り」や「川中島合戦戦国絵巻」などのイベントに合わせた企画や尾白川渓谷のトレッキング、B級グルメの祭典「B-1グランプリ」に出場を予定している「鳥もつ煮」を食べるツアーなど、さまざまな催しを予定する。
キャンペーンは6月30日まで。