サンリオピューロランド(多摩市)とフェリカポケットマーケティング(品川区)は7月8日、サンリオピューロランドでの将来的な導入も視野に入れたICカードサービスの実証実験を19日より開始すると発表した。
サンリオピューロランドはハローキティやマイメロディなど、サンリオのキャラクターによるショーやアトラクションを展開するエンターテインメント施設。フェリカポケットマーケティングはソニー、大日本印刷などが非接触型ICカードサービス「フェリカポケット」の普及を目的に設立した合弁会社で、カードや専用端末の提供などを行っている。
実験では非接触型ICカード「FeliCa」の汎用パッケージである「フェリカポケット」を使用したカードを同施設内のイベント会場で限定販売。来場ポイントサービスやイベント会場内のアトラクションで遊ぶことで得られるポイントの提供、「Edy」機能による電子マネーサービスを提供する。カードのデザインにはサンリオキャラクターであるシュガーバニーズが用いられた。対象カード以外の「FeliCa」カードでポイントの提供を受けることはできないほか、同施設内で「Edy」機能による電子マネーを使用することはできない。
実験は1年間行われる予定。サンリオピューロランドによると、今回の実験を通して、入場者の嗜好(しこう)や傾向、動線などを把握し、今後のサービスに役立てるという。
「FeliCa」はJR東日本の「SuiCa」や関東私鉄各線の「PASMO」で導入されているほか、汎用パッケージである「フェリカポケット」を利用することで会員証などさまざまな形に使用することができる。