音響機器メーカーのティアック(多摩市落合)は10月下旬から、ギタリストやベーシスト向けにトレーナー「GB-10」とチューナー「TG-7」の2製品を順次発売する。
曲の音程を変えずに速度のみを落とすトレーナーや音程を合わせるために使用するチューナーは、同社ではプロ用オーディオブランド「TASCAM(タスカム)」が担当。これまでにCDを使った「CD-GT2」やMP3プレーヤーにトレーナーの機能を搭載した「MP-GT1」などの製品を開発・発売している。
今回発売する「GB-10」では、従来から搭載していたトレーナー機能である区間ごとのループやメトロノームなどの機能に加え、エフェクターを搭載。ギターをつなぐだけでさまざまな音色を出すことができる。新機能の目玉は録音機能。「自身の演奏を聴くことは、演奏の上達には効果的。そこで自身の演奏を簡単に録音して再生できるよう録音機能を装備した」と同社広報課の中村さん。
WAV形式の44.1kHz、16ビットステレオリニアPCM録音に対応し、再生しながら録音を行う「オーバーダビング機能」も搭載。本製品だけで簡単なデモ音源制作もできるという。「ギターを購入したら、次は何でも装備している本製品があれば充実した練習が可能であるということを訴求したい」。サイズは、横15.8センチ、高さ3センチ、奥行き7センチ。重さは160グラム。ACアダプターのほか、USBバスパワーや単3乾電池でも動作し、練習スタジオ等に持ち運んで使用することもできる。市場への投入は10月下旬から。
同製品に続き、11月下旬にはメトロノーム機能を備えたチューナー「TG-7」も発売。演奏中、足下やアンプの上に置いても見やすいようディスプレーを採用し、暗いステージでも確認できるようバックライトも備えた。「ライブ演奏の合間など、限られた時間内で効率よくチューニングできることは重要」と中村さん。「より見やすく、よりチューニングしやすくしたいと考えた」。サイズは、横15センチ、高さ5センチ、奥行き2.9センチ。重さは100グラム。
「ギターやベース演奏の初心者はもちろん、プロの方でも便利に使っていただける。すべてのギタリスト、ベーシストがターゲット」と中村さん。
価格はそれぞれオープンプライス。