八王子市内を通る甲州街道(国道20号)沿いで11月20日・21日、「八王子いちょう祭り」が行われる。
同祭りは1979(昭和54)年から毎年秋に行われており、今年で31回目。1929(昭和4)年、多摩御陵(現在の武蔵陵墓地)の完成に合わせて宮内庁が植樹したイチョウは現在、並木道として整備されており、祭りはこのイチョウ並木沿いの各所を会場に行われる。昨年は約30万人が参加した。
甲州街道・追分交差点から小仏関所跡までの間に設けられた関所を「通行手形」を片手に歩く「関所オリエンテーリング」は第1回から開催。今年は12カ所の関所のうち6カ所以上を巡ることで景品が当たる福引に参加できるほか、すべての関所を回った人には「パーフェクト賞」も用意する。
メーン会場の一つ、陵南(りょうなん)公園(八王子市長房町)では、学生らによるステージイベントのほか、全国各地の特産物の販売や観光PRを行う「物産・観光展 in 八王子」などさまざまな催しを開催。「今年はエリアを広げてグラウンドの中にもブースのテントを設ける」と同祭り祭典委員会の寺沢さん。陵南会館跡地(東浅川町)では八王子周辺の市町村が集まる観光展などを行うほか、長房市民センター(長房町)、浅川市民センター(高尾町)、市中央図書館(千人町3)などでもさまざまな催しが行われる。
21日には甲州街道で「クラシックカー・パレード」を開催。同パレードも今回で31回目を迎える。八王子市役所の駐車場から武蔵陵墓地の参道までの約2.6キロを、「ベンツ 500SL」「ポルシェ 356B カブリオレ」「ベレット」「スカイラインGT-R」などをはじめとしたスポーツカーやレトロカーなど250台を超える往年の名車が走り抜ける。昨年、八王子市夕やけ小やけふれあいの里(上恩方町)に寄贈されたボンネットバス「夕やけ小やけ」号も登場する予定だという。イベントは12時から。
開催時間は、20日=9時~17時、21日=9時~16時30分。関所オリエンテーリングは各日16時まで。