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多摩センターで映画祭「TAMA CINEMA FORUM」-日本で最も早い映画賞も発表

昨年初めて行われた「TAMA映画賞」の授賞式の様子

昨年初めて行われた「TAMA映画賞」の授賞式の様子

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 多摩市の複合文化施設・パルテノン多摩(多摩市落合)などで11月20日から、映画祭「TAMA CINEMA FORUM(多摩シネマフォーラム)」が開催される。

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 同映画祭は市政20周年記念事業として1999年に開始。今年で20周年を迎える。映画をきっかけとした交流の場として、市民が企画・運営の中心を担う映画祭として知られる。約1週間にわたる会期中に映画の上映会やトークイベントなど、さまざまな催しを実施。昨年は約1万4,000人が参加した。

 パルテノン多摩の2つのホールとベルブホール(永山)、ヴィータホール(関戸)の計4カ所を会場に80作品を上映する。今回「トイ・ストーリー3」をはじめとした新作洋画のほか、「ぼくらの七日間戦争」などの80年代の邦画、今年公開されたアニメ映画「涼宮ハルヒの消失」など新旧、ジャンルを問わずに数多くの作品を集める。中でも、20日11時からベルブホールで上映されるエンリコ・パレンティ監督の作品「スタンディング・アーミー」では、「上映交渉を直接行い、今回のために翻訳の字幕付けまで行って国内初公開にこぎ着けた」と同映画祭を運営するTAMA映画フォーラム実行委員会の竹内さん。

 目玉の一つが上映と併せて行われる催し。21日に行われるバフマン・ゴバディ監督が制作した作品「ペルシャ猫を誰も知らない」の上映の際には、監督とSkype(スカイプ)を使ったトークセッションを行うほか、同日の「小惑星探査機『はやぶさ』の挑戦」と題したプログラムでは、プロジェクトマネジャーを務めたJAXA宇宙科学研究所の川口淳一郎教授がゲストとして登場する。

 作品の監督やスタッフ、知識人などを招いたイベントや新進作家を多摩から発信する「TAMA NEW WAVE」なども予定。23日には「20周年記念特別プログラム」として、1983(昭和58)年に東京・渋谷にミニシアター「ユーロスペース」を立ち上げたことでも知られる東京芸術大学教授の堀越謙三さんらを招き、日本映画界をテーマとした約5時間に及ぶトークイベントを行う。

 昨年から「日本で最も早い映画賞」として開始した「TAMA映画賞」。昨年10月~今年9月に公開された作品を対象に映画ファンの立場から表彰し、上映する。今年は最優秀作品賞に中島哲也監督の「告白」と吉田恵輔監督の「さんかく」の2作品を、特別賞に「キャタピラー」を監督した若松孝二さんを選出。今年新設した最優秀男優賞と同女優賞のそれぞれには俳優の堤真一さんと女優の寺島しのぶさんを選んだ。

 授賞式には吉田監督や若松監督のほか、「私の優しくない先輩」で新進監督賞に選ばれた山本寛(ゆたか)監督、「半分の月がのぼる空」などで新進女優賞に選ばれた忽那汐里(くつなしおり)さんらが登壇。中島監督や堤さん、寺島さんらからのビデオメッセージも上映する。作品の上映と表彰式は27日、パルテノン多摩小ホールで行う。

 会期は今月28日まで。詳しいスケジュールなどはサイトで確認できる。

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