八王子市夕やけ小やけふれあいの里(八王子市上恩方町、TEL 042-652-3072)は1月16日、地域に伝わる伝承行事を模した「どんど焼き」を行う。会場は園内の「星ふる広場」
同所は宿泊施設やキャンプ場を備える市のレクリエーション施設。農林業などを体験することができるほか、同所の近くに生家がある童謡「夕焼小焼」の作詞家・中村雨紅に関する資料や西東京バス(明神町3)から寄贈された都内最後のボンネットバス「夕やけ小やけ」号なども展示する。
どんど焼きは「どんどん焼き」などとも呼ばれ、毎年1月15日の「小正月」の際に日本各地で行われる祭りの一つ。正月の門松や書き初めで書いた習字、お札、祈願が達成されただるまなどを持ち寄り、火をつけてたき上げる。
同園がある恩方地区には竹や縄で作った「セエノカミ」と呼ばれるものに正月飾りなどをまとめて火をつけ、その火で「メーダマ」という団子を焼く市指定の無形民俗文化財「上案下(かみあんげ)のセエノカミ」と呼ばれる伝承行事がある。イベントはこの行事を再現したもので、2000年から毎年行われている。今回で11回目。
当日は高さ18メートル、重量2トンにも及ぶ「どんど」を設け、正月飾りなどを持ち寄って火をつける。さらに、「まゆだま」と呼ばれる団子を来場客400人に配り、この火を使って焼く。「『まゆだま』を焼いて食べると風邪をひかないといわれ、無病息災、商売繁盛に御利益があるといい伝えられている」と同園。
開催時間は10時~12時。入場料は、大人=200円、中学生以下=100円、4歳以下は無料。