西八王子で「100円ラーメン」の愛称で知られていたラーメン店「満福亭」(八王子市千人町2)が1月14日、閉店した。
同店は西八王子・千人町で40年近くにわたって営業。さまざまなメニューの中でも、メンマやノリ、チャーシュー、刻みタマネギをのせたラーメンに関しては、これまで第一次オイルショック直後の1973(昭和48)年に決めた1杯100円の価格を守り続けてきたことから、「100ラン」「100円ラーメン」の愛称で親しまれてきた。
「スープにこだわり!100円らーめん」を看板に掲げ、その価格から長年学生の利用客も多かった。同店閉店を知った人からは、「西八王子の名物店だったのに残念」「寂しい」「ショック」などの声が上がっている。
昨年8月には同店が入るビルの1階で携帯電話販売店「もしもしモンキー」を展開するもしもん(埼玉県上尾市)が経営を引き継いだ。「前オーナーである満福亭の2代目からやめるという話を聞き、歴史ある100円ラーメンを何とか続けようと引き継いだ」と同社の岡本さん。
リニューアルの際にはセルフサービスをやめ、ラーメンや定食などに改良を加えるなど行ってきたが利益が上がらなかった。「12月ごろから100円ラーメンをやめるなど、いろいろ模索はしていた」と岡本さん。「しかし、このままズルズルと放置するわけにもいかないので閉店を決めた」。1階の携帯電話ショップの営業は続けるが、現在店名として採用している「100ラン店」の名称については「未定」だという。