中央線・豊田駅(日野市豊田4)で2月22日、開業110周年を記念したイベントが行われた。
同駅は1901(明治34)年2月22日に開業。1日の乗降客数は約3万2,000人。昨年1月にはホームの発車メロディーを駅に近い旭が丘に住んでいた作詞家・巽聖歌(たつみせいか)の童謡「たきび」に変更したことで話題を呼んだ。
開業記念日に当たる同日には同駅コンコースでイベントを開催。「にゃんにゃんにゃん」と読めることから「猫の日」ともされている同日、昨年9月に青梅鉄道公園(青梅市)の「猫駅長」に就任した雌猫「のら」を一日駅長に任命する「就任式」が行われた。
イベントが始まる10時には猫駅長の姿を一目見ようと多くの人が集まった。式典には同駅の鈴木駅長のほか、青梅鉄道公園の担当者なども参加。「のら」を一日駅長に任命する辞令を交付し、戴帽を行った。その後、鈴木駅長らがあいさつを行い、「のら」と一緒に記念撮影。集まった人も交代で制帽姿の「のら」を写真に収めた。
110周年を迎えたことについて、就任3年目の鈴木駅長は「地元の皆さま、ご利用いただいている皆さんのおかげ」と話す。同駅では南口でのエスカレーター設置や下りホームでのエレベーター設置などバリアフリーに向けた工事が行われている最中。「日野市の方では南口の再開発が進められているし、北口では旧公団住宅のリニューアルも行われていて、豊田はこれから伸びていくと思う」とも。
鈴木駅長が「のら」と会ったのは今日で2回目。「お客さまも多く、写真のフラッシュなどもあって会場では緊張していた様子だった」と振り返る。「のら駅長」の仕事ぶりについては、「今日はイベントということもあり朝礼などはなかったのだが、声は録音させていただいたので、第49代駅長としてのメッセージを駅員たちに伝えたい」と笑顔で話した。
同所には現在、昨年引退した「中央線201系」をかたどった撮影台が設置されているほか、26日・27日には子ども向けイベントとしてこの撮影台を使った「こども駅長さん記念撮影会」を開催。当日は子ども用の制服や制帽を貸し出し、写真撮影を楽しんでもらう。開催時間は10時~16時。撮影台の設置は27日まで。
このほか、26日には記念入場券の販売を、27日には同駅を起点としたウオーキングイベントも予定する。