八王子市は3月14日、11日発生した東日本大震災を受け、市民から停電に関する相談を受け付ける「停電総合相談センター」を開設した。
東京電力が電力供給のひっ迫を受けて行う「計画停電」を受け、朝になって実施計画が変更になるなど一日にわたって情報が変わり続けた。市は防災無線を使った放送などで告知を行っていたが、市防災課に市民からの問い合わせが相次ぎ、電話がつながりづらい状況に陥っていた。
市は、13日に被災地の復興に向けて具体的な支援策などを話し合う「東北地方太平洋沖地震支援本部」を設置。これに続いて、14日11時にこの停電に対応するために市長を本部長とする「危機管理本部」も設置した。これを受け、市民からのさまざまな問い合わせを受け付ける部門として同センターが開設された。
同センターは市役所地下1階に設置されている防災課会議スペースを活用。同センターには直通の電話番号(TEL. 042-620-7207、7208)も設けた。24人の職員で構成し、12時から運用を始めている。14日に関しては24時間態勢で相談を受け付ける。なお、市の窓口業務に関しては停電の計画を受け、17時で全て終えた。
市ではこのほか、「防災無線が聞きづらいという声が多数寄せられた」として放送した内容のホームページでの掲載も始めたほか、市が運営するメール配信サービスの「防災情報」でも随時情報提供を行っている。