八王子市内外の商店経営者らによる「八王子商店研究会」に参加する商店の店頭などで現在、東日本大地震への義援金受け付けを行っている。
同会は八王子の商業の発展を目指して大正時代に設立。個人商店主を中心に商店街の枠を超えた活動を行っており、セミナーや勉強会などを開いて各店のレベルアップなども目指す。
地震発生の翌日の12日から動き出した。「会員や市が行っている商業者向けの『あきんど講座』の受講生を対象にメーリングリストを使って参加を呼びかけた」と同会会長で文具の大洋(八王子市千人町4)店主の鈴木さん。各店での募金箱の設置などの確認ができた段階で、募金を受け付けている店として同会ホームページで随時公開。現在、16店が参加する。「集めた義援金については市の方にお願いする」と鈴木さん。
義援金受け付けに当たり、会員で八幡町商店会副会長でもあるタカクラメガネ(八幡町)店主の高倉さんがポスターを作った。「ワープロソフトで作って、12日に店のホームページに掲載した」と高倉さん。ポスターは「八王子市あきんど講座参加店」「八王子商店研究会」「八王子の商店有志」の3種類。「自分の店で張り紙を用意するところもあるので、ポスターの利用は任意」と鈴木さん。八幡町商店会に関しては、15日から希望する各店にポスターを配布するという。
この流れに合わせ、高倉さんと同じ商店会に所属するデザイン事務所・flyingfrogs(八幡町)が「節電ポスター」を作った。「何かできることはないかと尋ねられ、私が義援金のポスターを作ったから、節電の方でデザイナーとしての腕を振るっては、と提案してみた」と高倉さん。同ポスターはタカクラメガネのホームページからダウンロードできる。