八王子市は4月12日、東日本大震災の義援金受け付け状況について、募金総額が1億6,000万円を超えたと発表した。
市では地震発生を受け、3月13日に被災地の復興に向けて具体的な支援策などを話し合う「東北地方太平洋沖地震支援本部」を設置。同日から義援金の受け付けも始めた。募金総額1億円を目標に市役所などに窓口を設けたほか、開始当初は八王子駅、京王八王子駅、西八王子駅、高尾駅、八王子みなみ野駅、南大沢駅の各駅前で市役所職員による街頭募金も実施。黒須隆一八王子市長も自ら立って募金を呼びかけ、3月17日~21日の5日間で約2,500万円を集めた。
八王子出身のヒップホップミュージシャンで八王子観光大使の「ファンキーモンキーベイビーズ」ともコラボレーション。義援金の窓口の一つとして「FUNKY MONKEY BABYS 八王子市東北地方太平洋沖地震義援金」を設けた。柳津中学校(福島県柳津町)での卒業ライブから帰る新幹線の中で震災に遭遇したメンバー。今回は口座の開設と合わせてブランケット700枚、マフラータオル1,100枚を提供するなど、物資による支援にも取り組んだ。
八王子の伝統芸能の一つで国の選択無形民俗文化財、都指定無形文化財でもある「八王子車人形西川古柳座」などからも義援金が寄せられたほか、市内の企業や団体なども積極的に募金。4月12日13時時点で募金総額は1億6,365万9,906円に達し、開始1カ月で目標の1億円を大きく超えた。このうち1億円については今月13日、日本赤十字社に送った。
義援金は口座振替のほか、市役所など市内50カ所に設置した募金箱でも受け付けている。それぞれ4月28日で締め切るが、「2億円まであと少しなので、そこまで目指して義援金の受付を続けるなどの考え方もある。これからについては今検討しているところ」と、総合政策部政策審議室の内田さんは話す。