旧八王子市民会館の側に4月5日、ギョーザのテークアウト専門店「月や」（八王子市上野町）がオープンした。

店舗の外観

　元たい焼きのテークアウト店だった店舗を改装してオープンした同店。病院給食などに当たる専門調理師資格を持ち、調理専門学校で教壇に立っていたという店主の長井さんが一念発起して店を立ち上げた。「高尾山が大好き。商売やるなら八王子と決めていた」と長井さん。「八王子は人が素晴らしい。親切な人も多いし人柄もいい」とも。

　中食をターゲットにテークアウト専門の店をやろうと3月ぐらいから物件を探し、「たまたまたい焼き屋さんの居抜きだったところを見せてもらい、店構えもちょうどいいと思って即決した」と長井さん。4月2日のプレオープン後、5日から本営業を始めた。店名の由来は「真っ暗闇の中で月明かりのように照らせる店になりたい」というところから。この月は看板のデザインにも取り入れた。

　「業者任せにはしない」と朝から自分の目で見て食材を仕入れるという長井さん。「専門性が売りで、調理工程も複雑。仕込み一つにも半日かかってしまう」。肉は下田畜産（武蔵村山市）の「下田さん家の豚」のみを用いるほか、野菜も自ら選んだものを使用する。

　大きめに切った肉など具材を8種類使い、「八王子ラーメン」でも使われる玉ネギも入れた「八王子ぎょうざ」を自ら開発。長井さんは「このギョーザを八王子から発信していきたい」と話す。「ぎょうざ」（300円）、「高菜ぎょうざ」（380円）、「月やぎょうざ」（350円）などのメニューを用意し、それぞれ注文を受けてから5分ほどかけて焼き上げる。このほか、1日100個ほど仕込むという「豚めんち」（130円）は夕方にはなくなってしまうという。

　営業時間は11時～20時。水曜定休。