山野美容芸術短期大学(八王子市鑓水)は5月23日、受験生など一般向けにネットを使った通信サービス「Skype(スカイプ)」に対応した相談窓口を開設した。
同大は日本初の美容師養成短期大学として1992年、山野学苑(渋谷区)を母体に開学。現在、美容美容総合学科の1学科の下に美容デザイン専攻など4つの専攻を設ける。
ネット上ではホームページやブログなどを使って情報を発信している同大。今年4月からツイッターやフェイスブックのファンページなどのネットワークサービスの活用も始めた。今回のスカイプ対応相談窓口の開設については、「他校がやっているかは確認していないが、あまり事例はないと思う」と入試・広報課の松崎さん。「スカイプの活用頻度は必ずしも多くないが、小さな一歩を踏み出した」とも。
受験生などからの相談については同大学「入試広報センター」のスタッフが対応。「人数的には3、4人程度で対応する」。音声チャットのほかビデオチャットも受け付ける。メリットについて、松崎さんは「スカイプ同士では無料通話」「大学と受験生の距離を意識しないで通信できる」「オープンキャンパスや学校見学など遠方でも映像を通して学校の様子が見られる」「見える相手との相談で、より安心感を得られる」の4つを挙げる。
今回の導入については社会貢献の意味合いがあるという。「本学への進学対象となる高校にもスカイプを置いて活用してもらおうとウェブカメラを無償配布している」と松崎さん。「本学と高校をダイレクトにつなごうというわけではなく、スカイプを導入している大学などがあれば、高校の進路指導部から直接いろんな学校にアプローチして欲しいというスタンス」。導入に当たっては東日本大震災が起きたことも意識したという。「電話がつながらなかったと思うが、スカイプは生きていた事実がある。震災時の緊急的な窓口になるだろうとの判断もあった」
スカイプIDはyamano.tandai。対応時間は平日9時~17時。